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二等兵物語
- 「二等兵物語」/内容
- 「熱海殺人事件」「蒲田行進曲」の劇作家つかこうへいの、第二次大戦中の満州を舞台にした従軍慰安婦と二等兵の純愛物語。
1999年8月に初演。2000年11月の再演時に神田大尉(小川岳男さん)が登場した。
明治時代からタイムスリップしてきた神田大尉は、まだ会ったことがない徳島大尉に「想い」をよせていて、キスマーク付きの暑中お見舞いを出してしまったことを、とても後悔している設定。 - 「二等兵物語」/公演履歴
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- 1999年8月10日〜12日、紀伊國屋ホール
- 2000年11月22日〜26日、北とぴあ(この台本から神田大尉が登場)
- 2003年5月1日〜5日、北区滝野川会館(神田大尉登場は不明)
- 2007年10月19日、北とぴあ(神田大尉登場なし)※神田大尉ヌキ(?)でも面白い
- 「二等兵物語」/舞台脚本
- 「つかこうへい事務所オフィシャルHP」から2000年バージョンの台本がダウンロードできる。60ページある台本だが、神田大尉の「純愛」の部分だけ拾い読みしても面白い。さすが「ロマンス」を書いたつか氏である。ちなみにこの台本は非営利ならば誰でも公演できる。
つかこうへい事務所オフィシャルホームページ・・・トップページの「上演台本」をクリック
映画「八甲田山」には、加藤健一(高畑少尉)をはじめ「劇団つかこうへい事務所」の役者が何人か出演していた。「二等兵物語」に神田大尉が登場するのも、その「縁」かも知れない。
■参考/公演履歴を調べるにあたって、いくつかのファンサイトやブログから情報をいただきました。
「長嶋茂雄殺人事件」でハマって、「ロマンス」や「腹黒日記」を何度も読みかえしてた管理人。
明治時代の芝居小屋
明治35年2月。八甲田山雪中行軍遭難事件の捜索活動をしている時、大都市の芝居小屋では事件をモチーフにした「見世物」が興行されていた。しかしそれは、必ずしも下世話な野次馬根性ではなく、見世物はテレビがない時代のニュースであった。
■用語解説 かじり者には演劇用語はよくわからず、間違いがあったらご指摘ください
一番目/(時代物)→大詰(一番目のさいごの出し物)
二番目/(世話物:つまり現代劇)→大切(二番目のさいごの出し物)
切/一日の興行の最後の演目?
新演劇/西洋劇を模倣しつつ、従来の歌舞伎を踏襲した新しい演劇スタイル。川上音二郎が有名。
書生芝居/自由民権運動の活動家である書生や新聞記者による啓蒙的演劇スタイル。
■参考資料 ありがとう!
八甲田山雪中行軍事件と「勇士」の表象(丸山泰明)
近代歌舞伎年表 京都編 第四巻 明治35年〜39年(八木書店、近代歌舞伎年表編纂室)
近代歌舞伎年表 大阪編 第三巻 明治27年〜35年(八木書店、近代歌舞伎年表編纂室)
朝日新聞<明治>縮刷版
綺堂事物・・・作家・岡本綺堂さん(劇作家、小説家、「半七捕物帳」の作者)に関するサイト
東京の芝居小屋の遭難事件「見世物」
- 真砂座(まさござ、東京・日本橋)
- 「雪中行軍」 1902(明治35)年2月4日初演
大切(おおぎり:その日の最終演目)でスタートした「雪中行軍」は連日大入になった。そのため真砂座では作者部屋(脚本家たちの部屋?)において行軍隊凍死者の霊を祭った。登場人物の名前を江藤伍長、倉内大尉、山内少佐など少しいじっている。『電気作用にて吹雪をみせ』た大仕掛けな舞台だったらしい。
・朝日新聞2月20日の劇評(意訳)
白布を張った舞台の中央に雪山があり、雪が12尺(約4メートル!ホントか!?)止む間もなく降っている。そのなかで兵士が服を脱いで隊長に着せるシーンがある。降り続ける雪で役者が誰だか分からなくなるが、セリフの内容で誰だかわかる。かなりの意訳。続きがあるけど難しくて意味がわからない
・都新聞2月26日の劇評(意訳)
人気の「雪中行軍」は日程を延長したほどで大したものですが、残念ながらとりたてて言うほどのことはありません。立花少佐(モデルは誰?)は「貫目だけ」です(貫禄だけということか?)。春見(モデルは誰?)は服を脱いで上官に着せます。立役の伍長(後藤伍長のこと?)と尾星大尉(神成大尉のこと?)の二人のシーンは泣けます。辛口だなー! - 相生座 新演劇(あいおいざ、東京・場所の詳細不明)
- 「雪中行軍」 1902(明治35)年2月15日初演
中幕(なかまく)でスタート。登場人物名が神鳴大尉(史実は神成大尉)など名前をちょっといじっている。 - 演伎座(えんぎざ、東京・赤坂)
- 「雪中行軍」の上演にむけて青森へ実地視察に行った(らしい)。川口大隊長、神山大尉(史実は山口大隊長、神成大尉)など名前をちょっといじっている。
- 改良座(かいりょうざ、東京・神田)
- 「雪中行軍」 1902(明治35)年2月28日初演
奥役(プロデューサー)中村半吾が青森に出向いて制作した「雪中行軍」は、中幕(なかまく)でスタート。登場人物名が永塚軍医、神野中隊長、山内大隊長(史実は永井軍医、神成中隊長、山口大隊長)など名前をいじっている。
京都の芝居小屋の遭難事件「見世物」
- 大黒座(京都)
- 「雪中行軍」 1902(明治35)年2月10日初演〜23日まで
- 中幕。書生芝居。京都日出新聞(2月19日)でなかなかの人気であると記事が載った。
- 布袋座(京都)
- 軍人凍死事件パノラマ 1902(明治35)年2月14日初演〜25日
- 京都日出新聞(2月15、26日)でなかなか細密な出来であると記事が載った。
- 明治座(京都)
- 「雪中の行軍」 1902(明治35)年2月15日初演〜3月6日、中幕。新演劇。三段がえし(意味は不明)。
- 千本座(京都)
- 「雪中行軍」 1902(明治35)年2月20日初演、二幕。演目追加。
- 大虎座(京都)
- 「雪中行軍」 1902(明治35)年2月25日初演、一幕。
- 福栄座(京都)
- 「雪中行軍」 1902(明治35)年2月26日初演、新演劇。常盤会
大阪の芝居小屋の遭難事件「見世物」
- 朝日座(大阪)
- 「雪中之行軍」 1902(明治35)年2月7日初演、中幕。新演劇。
- 堀江座(大阪)
- 「雪中行軍」 1902(明治35)年2月11日初演、中幕。新演劇。松平龍太郎一座
- 平林座(大阪)
- 「雪中之行軍」 1902(明治35)年2月18日初演、中幕。新演劇。三浦一座
- 弥生座(大阪)
- 「雪中行軍後日譚」 1902(明治35)年2月25日初演、切。新演劇。
- 天満座(大阪)
- 「雪中行軍」 1902(明治35)年3月7日初演、切。新演劇。
■用語解説 かじり者には演劇用語はよくわからず、間違いがあったらご指摘ください
一番目/(時代物)→大詰(一番目のさいごの出し物)
二番目/(世話物:つまり現代劇)→大切(二番目のさいごの出し物)
切/一日の興行の最後の演目?
新演劇/西洋劇を模倣しつつ、従来の歌舞伎を踏襲した新しい演劇スタイル。川上音二郎が有名。
書生芝居/自由民権運動の活動家である書生や新聞記者による啓蒙的演劇スタイル。
■参考資料 ありがとう!
八甲田山雪中行軍事件と「勇士」の表象(丸山泰明)
近代歌舞伎年表 京都編 第四巻 明治35年〜39年(八木書店、近代歌舞伎年表編纂室)
近代歌舞伎年表 大阪編 第三巻 明治27年〜35年(八木書店、近代歌舞伎年表編纂室)
朝日新聞<明治>縮刷版
綺堂事物・・・作家・岡本綺堂さん(劇作家、小説家、「半七捕物帳」の作者)に関するサイト