「マカロン」のルーツを求め、スペイン・フランスにまたがるバスク地方へ。

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バスク編(2) 1月28日

バスク地方巡り

9:00 マカロンの元祖を訪ねてサン・ジャン・ド・リュズへ

バスク地方に位置し、スペインとの国境に近い海沿いの静かな町、サン・ジャン・ド・リュズ。1660年、太陽王ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズがこの町で結婚式を挙げた際に、王室御用達のパティシエだったアダムがお祝いにマカロンを献上した、というお話が有名です。そして、そのマカロンは今もなお「マカロン・ド・サン・ジャン・ド・リュズ」という名で作り続けられています。

そんな町なら、行かないわけにはいきません。サン・セバスチャンからサン・ジャン・ド・リュズへはバスが便利。ホテルの目の前のバスターミナルから、右写真のバイヨンヌ行きのバスに乗れば行くことができます。チケットはターミナルの脇にある窓口で購入しました(サン・セバスチャン→サン・ジャン・ド・リュズ、一人4.15ユーロ)。ちなみにこのバス、スペイン側ではビルバオ、サン・セバスチャン、イルン、フランス側ではエンダイア、サン・ジャン・ド・リュズ、ビアリッツ、バイヨンと、バスク地方の各都市を一直線に結ぶ便利なバスです。時刻表や運航表はPESA(このバス会社)のページをご覧ください。

9:50 サン・ジャン・ド・リュズ到着!

9:00発のバスに乗り、いつスペインとフランスの国境をまたいだのか分からないまま、約50分で到着。どうやらフランス国鉄SNCFのサン・ジャン・ド・リュズ駅に着いたようです。それにしても月曜の朝だというのに町は静まり返っています。ほとんど人の気配がありません。お店の住所をもとにYAHOO!マップで印刷しておいた地図をたよりに目的のお店へ向かいます。

駅から海の方へ歩き出し、ほどなくして「メゾン・アダム(MAISON ADAM)へ到着。かつてマカロンを献上したパティシエ、アダムのレシピで今もマカロンを作り続けているお店です。結婚式のあった1660年の創業というのもうなづけます。しかし、あいにくお店は長期の冬休みの真っ最中で、マカロンにお目にかかることはできませんでした。お店のホームページによると、毎年1月上旬から2月上旬まで、しっかりとお休みをとるようです。

とても小さい町なので、メイン通りはあっという間に回れてしまいます。すると、メゾン・アダムからほんの少し東へ行ったところに、「メゾン・パリエス(MAISON PARIES)」を発見!この次に訪れるビアリッツの町で伺う予定のお店だったので、中をのぞいてみようとしたところ、、、こちらもお休み…。ちなみに、こちらの名物は「ムシュウ(バスク語でキスという意味)」と呼ばれるアーモンドプードルで作られたお菓子。マカロン・パリジャンにそっくりな形にとても興味をそそられます。お店のウィンドウのムシュウを眺めて、ただひたすら食べたい衝動を我慢するのでした。

あきらめて、バスターミナルに引き返そうと駅に向かって戻っていたところ、初めて営業しているパティスリーを発見!マカロン・ド・サン・ジャン・ド・リュズを販売していたので購入してみました。

  • MARC CHAROLLAIS
  • .
  • 5個入り4ユーロ
  • マカロン・ド・サン・ジャン・ド・リュズ
  • メゾン・アダムもこんな感じ?か分からないけど。フカッとしっとりとした食感。味は甘め。
  • ヴィクトル・ユーゴー通り
  • ★★+

11:15 ビアリッツへ向けて出発!

のつもりで、駅の向かいにあるバスターミナル(と言うほどの規模ではないけど)行ってみると、なんと、次のバスが1時間も来ません…。

そこで、すぐそばにある市場をのぞくことに。お昼どきだというのに、お客さんの姿はほとんど見当たりません。バスク地方のいろいろな食材を物色し、購入したのは「ジャンボン・ド・バイヨンヌ」。フランス南西部のアドゥール川流域という限られた地域で飼育された豚からのみ作られる生ハムです。日本ではあまり知名度は高くありませんが、このフランス・バスク地方の名物の一つに数えられる逸品です。味わいは、肉の風味が強く、イタリアのパルマやスペインのイベリコに引けをとらない美味しい生ハムでした。

12:15 再び、ビアリッツへ向けて出発!

このATCRBというバス会社もフランス側のバスク地方の都市間を運行しているのでとても便利です。時刻表や料金はACTRBのページをご覧ください。ちなみに、今回の「サン・ジャン・ド・リュズ→ビアリッツ」は一人3ユーロでした。

12:45 ビアリッツ到着!

ビスケー湾をのぞむ海辺の街ビアリッツは、19世紀より王侯貴族が集まるリゾート地として栄え、今もバカンスの時期にはヨーロッパ中から集まった人々で賑わうそうです。写真右奥に見えるお城のような建物、なんとナポレオン3世が建てた別荘だそうで、 現在でも各国の王室が利用するほどの超豪華ホテル「オテル・デュ・パレ(Hotel du Palais)」として活躍しています。

「ビアリッツ」というバスの車内案内をもとに降りると、そこはビアリッツの観光案内所のある広場の前でした。市内の地図などをいただき、ビーチの方へ歩くこと10分。オシャレなお店が立ち並ぶビーチ沿いの大通りに出ました。

高級リゾート地の有名ショコラティエ

その通り沿いにあるシックなショコラティエ。もともとチョコレートは、スペインが支配していた南米原産のカカオを利用して作り、ここバスク地方を経由してヨーロッパ中に広まっていきました。そのため、バスクにはショコラティエの方がたくさんいらっしゃるそうです。

  • ショコラティエ アンリエ
  • Henriet
  • 3ユーロ
  • ショコラ 他に、バニラ、ピスターシュ、フランボワーズ あり
  • ハホッとしっとりした生地。挟んでいるガナッシュはたっぷりと入っており、甘さも強くない。さすがショコラティエ、ショコラの味わいが最高。
  • クレメンソー広場
  • ★★★★+

マカロン以外にも、お店の名物のオレンジピールとアーモンドを使ったショコラと「バスクのベレー帽」意味する名前のケーキを購入。どちらも大変美味しかったです。

ロッシェ・ド・ビアリッツ

「ベレ・バスク」3.3ユーロ

この街の唯一の観光スポット(?)

ビーチの西の端はちょっと岬のようになっており、その先端にはマリア像が祭られた「聖母の岩(Rocher de la Vierge)」があります。写真に写っているようにとても小さなマリア像ですが、どうやらビアリッツでは有名な観光スポットになっているようです。

その岬への途中にあった2軒のパティスリー。一つはムシューで有名な「メゾン・パリエス」ですが、サン・ジャン・ド・リュズに続いてこちらもお休み。。。もう一軒のこちら「ミールモン(Miremont)」はしっかり営業しておりましたので、バスクのお菓子目当てに入ってみました。

ガトー・バスク(チェリージャム)、1.9ユーロ

ガトー・バスク(カスタード)、1.9ユーロ

トゥロン(スペインのとだいぶ違います)、6ユーロ

こちらで購入したのは2種類のガトー・バスク。バスク地方の伝統的なお菓子です。バターと砂糖を練りこんだタルトに、カスタードクリームジャムを入れてパイ生地でふたをしています。甘すぎずとても美味しい!!

15:45 本日の最終目的地、バイヨンヌへ向け出発!

バスに乗るため、先ほど降りたバス停のある観光案内所の広場まで戻ってきました。バイヨンヌへは、ここ「JAVAL QUINTO」というバス停から1番のバスに乗ると行くことができるようです。ビアリッツ→バイヨンヌ、一人1.2ユーロ

16:15 わずか30分でバイヨンヌに到着!

街の中心部を大きなアドゥール川が流れるバイヨンヌは、中世から貿易により発展し、バスクの中心都市として栄えました。また、フランスで初めてカカオ工場が建てられた「フランスチョコレート発祥の地」であったり、美味しい生ハム「ジャンボン・ド・バイヨンヌ」が名産であったりと、グルメでも有名な街となっています。

この街のシンボルとも言えるのが、上の写真の「サント・マリー大聖堂」。高い建物のないバイヨンヌでは、街のいたるところから2本の尖塔を眺めることができます。聖堂の内部の天井には、英王室の紋章である「3頭の豹」が刻まれており、かつてバイヨンヌがイギリスの統治下にあったことを物語っています。

バイヨンヌの目的はルレ・デセール会員のお店だったのですが、、、

バスクで唯一のルレ・デセール会員のお店「リオネル・ロー(L.Raux)」。シェフのリオネル・ロー氏は、ピエール・エルメやフォションで修業をされた方だそう。なので、マカロンがとーっても期待できるのです。が、、、店舗改装のためお休み。。。何度もお店を覗きこみながら、残念な気持ちでいっぱいになりました。

バイヨンヌはフランスのショコラ発祥の街。街中にあるたくさんのショコラティエのお店の中から、可愛らしかったこのお店に入店。一風変わったマカロンに出会いました。

  • ピィヨドバ
  • PUYODEBAT
  • 1個1ユーロ
  • マカロン・ド・バイヨンヌ(アマンド、ショコラ 他にカフェ、ココ あり)
  • やわらかく、ふわっとした食感で、しっとり感もある。このようなタイプのマカロンにありがちなネチネチ感がないので、新しい感じ。
  • Gouverneurs通り
  • ★★★+

ここから一気にスペインに帰ります

バイヨンヌの市街からアドゥール川にかかるサンテスプリ橋を渡った対岸に、大きな時計塔が目印のフランス国鉄バイヨンヌ駅があります。朝からバスを使ってバスクを横断してきましたので、帰りは電車を使ってスペインに戻りたいと思います。

フランスとスペインの国鉄は、バスク地方ではお互いに一駅ずつ乗り入れをしており、フランスから電車でスペインの最初のイルン駅まで行くことができます。駅に着くと、イルンへ向かうインターシティが20分後に来ることが分かりました。切符はイルンまで一人6.6ユーロ。それほど大きな駅ではないですが、着いてから切符を購入しても十分間に合いました。

18:05 バイヨンヌ発 → 18:50 イルン着

スペイン国鉄の国境の駅、イルンに到着。さすがスペイン側バスクの玄関口!構内の案内板はすべてバスク語、スペイン語、フランス語の3つの言葉で表記されています。このまま、スペイン国鉄でサンセバスチャンに向かうこともできるのですが、サンセバスチャンの国鉄駅は市街から離れている上に、電車の便もとても少ないため、あまり便利ではありません。

そこで、ここイルンからは「エウスコトレン」という地元の方たちの足を利用することにしました。ただ、国鉄から乗り換えるには一旦駅を出て、街の中を少し歩かなければなりません。 行き方は、写真の駅入り口を背に線路沿いに歩き、一番はじめの交差点で右折(コロン通り)、すぐある橋を渡りその後30mほど歩くと、左側にまるで一つの商店のようにしか見えないエウスコトレン(Eusko Tren)のイルン駅があります。

19:07 イルン駅発 → 19:40 アマラ駅着

エウスコトレン(Eusko Tren)は、スペイン側のバスク地方を横断するトラムのような小さな電車です。このイルン駅からは約30分でサン・セバスチャンの街に行くことができます。運賃は一人1.45ユーロ。スピードはあまり速くない電車ですが、地元の学生などで賑わっていて、地元民の足となっているを実感しました。時刻表などはエウスコトレンのHPをご覧ください。

こちらがサン・セバスチャンにあるアマラ駅。イルンとは違い、ターミナル駅となっているようで規模が大きな駅でした。それでは今夜もバル巡りに行きましょう!!

21:00 今日もまた旧市街でバル巡り

昨日に引き続き、26番バスで旧市街へと向かいます。

1軒目は「BAR SPORT」。地元の方たちでとても賑わっていたので入ってみました。右写真のカニのクレープ(シャンピニオンソース)をはじめ、いわしの酢漬け、チョリソ、ビール2杯、サングリア1杯をいただいて2人で14.1ユーロ。店員さんもとてもフレンドリーな方ばかりで、とても美味しく、楽しく過ごすことができました。

2軒目は「CASA TIBURCIO」。海岸線に近い旧市街の外れにある大きなお店です。バルなのですが、中は広々、テーブルもたくさんあって座ってゆっくり食べられます。こちらではバスク名物のイカの墨煮(口の中が真っ黒に!!)、ピンチョス2品、ビール1杯をいただいて12ユーロ。お店の奥では、これもまたバスク名物のリンゴのお酒・シードラを注いでいました。このお酒は手をいっぱいまで高く上げて注ぐのですが、あの高さから上手にグラスに注ぐ様はすごいですね。