中将棋の作戦の立て方
最終更新日16.9.4
spacemanが経験により考えた、中将棋の作戦の立て方です。
とはいっても、おそらく愛好家のほとんどが無意識のうちに気づいていることと思います。
中将棋を覚えたての人は特にこのことを理解していないと、最後の最後にやられてしまったり、
逆転にあいやすくなってしまうことでしょう。
一方でこのことを理解していれば、多少の劣勢ならひっくり返すことが可能です。
将棋がある程度強い方にとって、序盤・中盤・終盤で考え方を変えることは当たり前の話です。
しかし、中将棋では同じ考え方ではいけません。
なぜ変えなければならないかというと、中将棋では駒が取り捨てであることと、
小駒が全部走り駒に成るからです。
例えば将棋では、勝敗がつくまで大きく分けると以下のようになります。
(1) 序盤で大差がつく
(2) 中盤で差がつく。
(3) 終盤の寄せ合いで1手か2手差がつく。
(4) 終盤で互いに決め手を欠き、そのまま相入玉戦に突入する。
もし、対局者間にそんなに棋力に差がない場合、(3)が一番多く、(2)が次で、(1)と(4)はほとんどありません。
しかし、中将棋は違います。
(1) 前序盤では、差がついてもなかなか大差にならない。
(2) 序盤での差でも中盤の差につながる事が多いが、将棋よりは逆転の可能性がある。
(3) 中盤で差がつく。
(4) 終盤で差がつく。
(5) 終盤で互いに決め手を欠き、後終盤戦(駒枯れ模様)に突入する。
赤字で示したところが、将棋と違うところです。中将棋では、(3)と(4)が多く、その次が(5)です。しかも(5)は将棋の相入玉模様よりも起こる可能性があります。もちろん(5)は将棋の終盤戦とも相入玉模様とも違う感覚が必要です。
それでは、次から1つずつ解説していこうと思います。
開始から十数手を前序盤(spaceman命名)とします。ここではよほどのことがない限り、
出しゃばる必要はありません。普通に獅子を前に出し、馬道を開けたりします。
また、相手の出方にもよりますが、中央から攻めるのか、右翼から行くのか、左翼から行くのか、
考えながら指すところでもあります。
またこの部分では、実力に自信がある場合はのぞいて、むやみやたらに攻めていっても失敗します。
小駒を繰り出していって方が無難です。
開戦するまでの何十手かを序盤とします。ここでは自ら考えた攻めの形、受けの形を整えます。
ちなみに急戦の場合、ここを数手で終えて中盤戦に突入することもあります。
とにかくいい形を作るのは、将棋と同じです。とにかく小駒を前に繰り出して、いい形を作りましょう。
中将棋では中盤戦が、ある意味終盤戦より重要です。
駒は取り捨てなので、取られた駒が戻ってくることは二度とありません。
将棋では、駒の交換はその駒を将来使うことが約束されています。
ところが中将棋では、駒の交換は駒の相打ちのことです。
よって当たり前のことですが、弱い駒で強い駒を取ることが肝要です。
また、2枚替え、3枚替えも有効です。
特に難しいのは、奔王と獅子を捨てるタイミングです。
たいてい獅子を切る手は悪手になることが多いのですが、
交換後に敵の獅子があっても有利に戦えると判断できれば、思い切りの良さも重要です。
もし中盤で圧倒的に有利になれば、あっという間に寄り形にすることが出来ます。
とにかく有利な戦いを展開していきましょう。
将棋では、駒得よりスピードといわれていますが、
中将棋では慎重に行かなくてはなりません。
取った駒が使えないので、詰みが無いときは攻めが切れてしまいます。
詰みある時または敵に受けがない攻めが続くときは、どんどん走り駒を切り
行くべきですが、攻めが切れそうな場合は慎重に行くべきです。
なお有効な攻めの手段が無い場合は、次の後終盤戦に移行することになります。
以上簡単ではありますが、作戦の立て方を解説しました。
本当は例を出して解説すべきところではありますが、それはまた別の機会に解説しようと思います。
なおここにでてきた用語は、spacemanが考えた用語です。