はじめに
設置の目的
これは、一つの問題提起です。
spacemanが中将棋に夢中になるにつれて、いろいろな問題点があることがわかってきました。
その中の一つが、ルールの違いです。
とはいっても今から紹介するものは実戦において出現する可能性は、ほとんどありません。
たぶん100局に1回未満だと思います。
知らなくても十分対局は出来ます。
しかしそれでもルールはルールなので、このような違いをいずれは解決させる必要があります。
スポーツの世界では、頻繁にルール改正が行われます。中将棋でも真剣にこれらの違いに
ついて統一させていく必要があると考えます。よってこれらのルールの違いについてみんなに
知ってもらうためにこれを作りました。
中将棋のことにあまり興味が無くてもいろいろと意見を頂ければ幸いです。
ことわり
これは、積極的にspacemanがリードして問題解決を図ろうという目的ではありません。
ただ、みんなに知ってもらうためのものです。
なぜそのようなルールになっているのかという根拠については、spacemanの推定も含まれています。
参考文献等
Chushogi Rules
http://www.shogi.net/rjhare/chu-shogi/chu-intro.html
米国中将棋協会
http://www.chushogi.org
日本中将棋連盟
http://www.chushogi-renmei.com
中将棋倶楽部
http://www.chushogi.jp
はじめての中将棋
中将棋倶楽部発行 水神 涼著
コリンアダムス氏のホームページ
http://www.colina.demon.co.uk
1 既知のルールの違い
各団体の違いをまとめてみました。
(1) 突き落としがあるか否や
突き落としとは、王手が掛かっているとき、かけられている方がそれに気づかず、
王手を防ぐ手を指さなかった場合、詰んでいなくても玉将をひょこっと立てて
勝ちになるというルールです。
実は、欧米の中将棋にはこれがありません。
間違った手を指した場合、そこまで戻らなければならないという
チェスのルールの影響かと思われます。
よって欧米では、間違っても「王手がかかっているよ。」と教えてもらえます。
当然間違った方は、詰むまで王手を防ぐように指さなければいけません。(もちろん投了は出来ます。)
(2) 最終段に歩兵、香車がならずで進んだ場合の措置
将棋では行き所の無い駒は、打てないし成らなければいけません。
中将棋では、不成のままでもよいと日本のルールでは規定しています
(とはいっても成らない人はまずいませんが)が、欧米では、強制成りです。
最終段に来たら絶対に成らなければなりません。もちろんなるのを忘れたときは、
(1)と同じで指し直さなければなりません。
(3) 反則手をした場合の措置
盲虎を前に進ませてしまったときや、鯨鯢と白駒を勘違いして動かしてしまった場合にも、
対応が違います。
欧米では、たぶん指し直しをさせてくれるはずです。
(明文化はされていませんが、チェスのルールに近いのでおそらくそうなります。
spacemanも2回あります。もっとも公式対局ではないので多少のおまけだったのかもしれません)
日本中将棋連盟のルールでは細かい規定がなされています。
(4) その他のルール
米国中将棋協会には、200手ルールが存在します。
連続して199手駒の成りや、駒の取り合いが無かった場合、引き分けになるというルールです。
2 欧米中将棋標準ルール
(1)突き落としについて
王手に気づかなくても負けになりません。指し直しが出来ます。
(2) 歩兵、香車がならずに最上段に来たときの措置
強制成りです。
(3) 反則手を指した場合の措置
基本的に指し直しです。
(4) その他
特になし
3 米国中将棋協会ルール
(1)〜(3)は欧米中将棋標準ルールと同じです。
(4) その他
この団体にのみ200手ルールがあります。
4 日本中将棋連盟2004年度版ルール
(1)突き落としについて
王手に気づかずに他の手を指した場合は、玉将を立てて、「失礼しました。」といえば、
勝ちになります。
(2) 歩兵、香車がならずに最上段に来たときの措置
成らなくても支障ありません。その代わり裸玉の勝敗判定の際、味方の駒としてカウントされません。
(3) 反則手を指した場合の措置
細かく規定があります。細部は日本中将棋連盟のページを読んで下さい。
(4) その他
特になし
5 中将棋倶楽部ルール
(1)と(2)は日本中将棋連盟と同じです。
(3) 反則手を指した場合の措置
規定されていません。
(4) その他
特になし
6 まとめ
まとめるとこうなります。
| 欧米中将棋標準ルール | 米国中将棋協会ルール | 日本中将棋連盟ルール | 中将棋倶楽部ルール | |
| 突き落としの有無 | 無し | 無し | 有り | 有り |
| 歩兵・香車の最上段の成り | 強制成り | 強制成り | 強制ではない | 強制ではない |
| 反則手の措置 | 指し直し | 指し直し | 細かい規定 | 言及無し |
| その他 | 特になし | 200手ルールがある | 特になし | 特になし |
このように同じ中将棋でも少しづつ違うことがおわかりになったと思います。
海外の人と対局するときは、どのルールを使うのかきちんと前もって決めてから対局しましょう。
ちなみに、なぜ議論になかなかならないかというと、そういう場面になかなかならないからです。
歩兵がならない方がいい場面を目撃したことは実戦でこれまで1回も見たことはありません。
香車も間違いなくなった方が得です。
また、獅子が2枚あらわれることは、平手では少なく、問題の場面になる確率は、更に少ないです。
これを書いたからといって、すぐルール統一議論が巻き起こることは、
おそらく競技人口がもっと多くならない限り、無いと思います。
というわけでまとまりが無くなってしまいましたが、どのルールを使うのかは、
きちんと前もって決めておきましょう。