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発音に厳しい? ―2012年1月29日―

私は決して発音に厳しくはなく、通じれば良いと思っている。
ただし、中国語の発音は通じさせるのが大変なので、
「通じる発音」=「ネイティブに近い発音」ということになる。
私は決して「ネイティブそのものの発音」を生徒さんに求めていないし、
それは私自身ができない。(私の発音はこちらで聴けます。)

ある新規の生徒さん(以下、Aさん)を初めてスカイプで教えたのだが、
Aさんはすでにネイティブの先生から習っていて、
その先生は「発音に厳しい」とのことだった。
ところがテキストを朗読してもらうと、舌面音と巻舌音を混同している。
それ自体は日本人学習者によくあることで、何とも思わないし、
その間違った発音を直すのが私の仕事なのだが、
ただ、「発音に厳しい」とは一体どういう事なのか分からなくなった。
それで、まさかと思い、どのテキストにも載っているような巻舌音の出し方の
説明をして、その通りにやってもらったところ、いきなり発音が直った。
いや、直ったなんてもんじゃない、まるでテキスト付属の音声CDの
ナレーションのような「ネイティブそのものの発音」が聞こえてきたのだ。
これにはもう驚かざるを得なかった。
この事から分かるのは、以下の2点だ。
1.Aさんは「ネイティブそのものの発音」ができる特異な才能の持ち主である。
2.そのネイティブ教師は発音を教える能力が全くない。

では、このネイティブ教師は一体何を「厳しく」教えていたのだろう?
これについてはもう理解不能なので、あえて思考停止させてもらうが、
ネイティブは上手く使えば中国語力を伸ばすことができるので、
レッスンはそのまま受講することをオススメした。
そのレッスンで使っているテキストを私も取り寄せて、
発音や文法を教えることにした。
Aさんは発音や文法、和訳は私の元で習って、
実際の会話はその「発音に厳しい」ネイティブに習えば良いわけだ。
1冊のテキストを日本人中国語教師とネイティブの両方に習うのは
極めて理想的な学習環境だと言えるし、
実際に私の生徒さんの何人かはそのようにしている。



ChineseWriter10 ―2012年1月29日―

そろそろ出るはずだと思って高電社のホームページを見てみたら、
2月24日に新発売とあるではないか!待ちましたよ、高電社さん!
今回の目玉は『上海辞書出版社 現代漢語大詞典』の収録か。
愛知大学の『中日大辞典』については第2版のまま。
個人的には『白水社中国語辞典』を収録して欲しかった。
パッケージ版が32,800円なのに対して、ダウンロード版は23,100円。
これだけ価格差があれば、ダウンロード版を買う人も多いと思う。
2月24日になったら、すぐにダウンロードしよう♪



検定試験とのつきあい方 ―2012年1月22日―

ある生徒さんがほとんど試験対策をせずにHSK5級を受けた。
合格はしたが、閲読分野の成績があまり良くなかった。
閲読分野は主に読解力を測る試験だが、
その生徒さんの読解力は結構高い方だと日頃思っていたので、
一体どういう事なのかと、模擬問題を送って、時間を計って解いてもらった。
ご本人も自分の読解力が実は低いのではないかと不安になっていた。
提出された答案を採点してみると、点数は本番とほとんど同じで、
市販の模擬問題の精度の高さに驚いたのだが、
よく見てみると、前半の文法力や語彙力を測る問題に間違いが多く、
また、後半のいくつかの問題が時間切れで解けておらず、それで点数が低かった。
やはりこの生徒さんの読解力そのものは決して悪くはなかったのだ。
それで私は生徒さんに聞いてみた。
「○○さんはお仕事で中国語を使う必要があって勉強しているわけですが、
決められた時間内にある程度の量の中国語を読まなくてはならない場面が、
今までのお仕事でありましたか?」
生徒さんの答えは、そのようなことはなく、資料はいつも時間を掛けて
しっかり読み込んでいるということだった。私の予想通りだ。
それならば、全ての問題文を無理に急いで読み切る力よりも、
たとえ若干時間が掛かっても高い精度で読める力の方が必要なはずだ。
だから私は「点数がどうであれ、HSK5級はもう受かってしまいましたし、決して
読解力が低いわけではないので、閲読分野の点数を気にすることはないですよ。
それよりも、文法力や語彙力の方が心配なので、こちらを鍛えましょう。」
とアドバイスした。検定試験は上手く利用して、中国語力をアップさせたい。



入門者、初級者大歓迎! ―2012年1月11日―

私は当サイトで「入門者、初級者お断り」などと言ったことは一度もないのだが、
たまに「初級レベルもレッスンを受け付けていますか?」というメールを頂く。
私としては入門者や初級者はむしろ大歓迎だ。中国語を基礎から教えるのは楽しい。
私はピンイン、ㄅㄆㄇㄈから、通訳ガイド試験対策までひとりで教えられる。
留学帰りで伸び悩んでいる人も上達させることができるし、
現在中華圏で留学中・駐在中の人も大歓迎だ。

あえて言えば、私は「中国語を話そう」というサイトを運営しているので、
中国語を話せるようになりたい人に入門して欲しいと思っている。
私にとっては意外な事実なのだが、中国語学習者の全てが
「中国語を話せるようになりたい」と思っているわけではない。
中国語の本が読めたり、映画やドラマを楽しめればそれでよく、
中国語を話せるようになる必要がないと考えている人が確実にいる。
それを否定するつもりは毛頭ないが、私の場合は和訳を指導する時でさえ、
どう日本語に訳せば生徒さんが中国語を話せるようになるかを考えている。
だから、中国語を話せるようになりたい人に是非入門して欲しい。



わずか5分で有気音を習得 ―2012年1月9日―

私は発音を矯正する際は、まず四声を矯正する。
四声ができていないのに、舌面音や巻舌音を矯正しても意味がないからだ。
ある生徒さんは四声を習得するのに2年以上掛かったが、
最近やっと四声を間違えなくなったので、有気音を教えることにした。
すると、なんと5分で有気音を習得してしまった。
今まで学習したテキストを読んでもらうと、ちゃんと有気音が発音できている!
四声は習得に2年以上掛かったのに、有気音はたった5分…。
これには嬉しいを通り越して、ため息をついてしまった。
なぜなら、私は有気音を習得するのに何年もかかったからだ。
有気音が何か分からなかったし、正しく教えてくれる先生もテキストもなかった。
もしタイムマシンがあったら、中国語を始めたばかりの自分に会って、
有気音を教えてあげたい。20歳の私ならきっと3分で習得できると思う。

※多くの中国語学習者は四声ができない。
その意味では、何年かかろうと、習得できただけでもう素晴らしいのである。
しかも、四声は一生ものだ。



孟浩然の春暁を中国語で読んでAndroidに聞かせてみた ―2012年1月6日―

Androidの「耳」は非常にシビアで容赦ないので、発音矯正に利用できそうだ。




「象」さんの『学び伝える中国語』 ―2012年1月4日―

中国語学習者のブログを見るのが好きな人なら、
「象」さんという方が光るコメントを残しているのを見かけたことがあると思う。
その「象」さんがついにご自身のブログを開設し、自ら情報発信することになった。
その名も学び伝える中国語
まだ開設して間もないが、早くも唯一無二な内容になっている。
ここだけの話、私が「中国語を話そう」では絶対に書かず、
有料の授業でしか教えないポイントがさらりと書かれていることもある。
見なきゃ損とはこのことだ。全ての中国語学習者にオススメする。



中国語、英語、日本語で読書。ときどき翻訳。 ―2011年11月14日―

以前、通訳ガイド試験向け中文和訳講座を受講してもらったキャロルさんが
ブログを開設したのだが、素晴らしいので是非多くの人に見てもらいたい。
キャロルさんは英語と中国語の通訳案内士試験に同時に合格した実力の持ち主。
このブログはきっと多くの学習者にとって参考になると思う。
http://yaoyaocarol.blog.fc2.com/



新HSK5級书写対策 ―2011年9月21日―

新HSK5級はオフィシャルサイトによると、
「合格者は、中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、
中国語の映画もテレビ番組も観賞でき、さらに、中国語でスピーチをすることもできる」
とあるが、実際にこれだけのことができる人はほとんどいないだろう。
そもそも、「2500程度の常用単語を習得している者を対象としている」とあるが、
2500語程度の語彙力で上記のようなことができるわけがない。
満点かそれに近い点数を取れる学習者なら、それだけの実力があるかも知れないが、
何しろ180点、つまりたった6割の正答率でも合格できる試験である。
実際の受験者は、特に国内組についていえば、
基礎文法の知識はあるが、運用できるまでは至っておらず、
語彙も少ないので、中国語で発信するのはまだ難しい人が多く占めると思う。
そのような学習者にとって、新HSK5級の书写分野はなかなか手強いと思う。

书写分野は大きく3つの問題で成り立っていて、制限時間は40分だ。
第一部分は並べ替え問題になっていて、これは日本人にとっては簡単だから、
できれば5分以内で解答して、残りの35分で第二分野を解きたい。
第二分野は2種類の作文問題で成り立っている。
1問目は指定された5つの単語を使って80字前後の作文を書くもので、
2問目は用意された写真に合うように80字前後の作文を書くものだ。
実は1問目の方が指定された単語を残らず使わなくてはならない分、
より難しいので、先に2問目から取り組むことを勧める。

すでに中国語を自由に話したり書いたりできる人は最初から中国語で書けばよいが、
それができる人はそもそも5級を受けないと思う。
だから、まずは日本語でしっかり文の構造を練るのがポイントだと思う。
ちょっと中国語が書ける人でも、中国語になるとロジックがめちゃくちゃになったり、
日本語でも説明できないことを無理やり中国語で書くことが多いので、
まずは日本語でしっかり考えることが重要になってくる。
それに、実は初級レベルの作文で難しいのは中国語ではなくて日本語だ。
大抵、日本人学習者は日本語で難しいことを思考していたり、
ロジックがめちゃくちゃだったりして、それをそのまま中国語にするのは困難だ。
だから、まず言いたいことを子供や外国人に聞かせるつもりで簡単にし、
話を具体的にして、ロジックを整えてあげる必要がある。
日本語らしい日本語ではなく、中国人が書くような日本語にすれば、
もうあとはそれを中国語に変換するだけで、とりあえずは通じる中国語になる。
「こなれた日本語」を「美しい中国語」に一発変換しようとすると大抵失敗するので、
まずは日本語の段階でしっかり整えてあげる必要がある。
生徒さんの中作文に赤ペンを入れていても、「中国語にするとこうです」と指導するよりも、
「この日本語はこのように言い換えましょう」というように日本語をいじることが多い。

具体的な新HSK5級の作文問題対策としては、1問目にしろ2問目にしろ
“我”を主語にして過去の出来事を書くのが良い。
実際に書いてみればすぐ分かるが、自分を主語にした方が圧倒的に書きやすい。
それから、ひとつひとつの文を短く書くのもポイントだ。
言語能力に自信がある人に限って、長い文、とくに修飾成分が長い文を書きがちだが、
それをそのまま中国語にしようとすると失敗しやすいので、
言いたいことが長い場合は短く分解した方が良い、少なくとも新HSK5級レベルでは。
例えば、「昨日高校の同級生で今は銀行員の田中君に会った」のような文は、
「昨日私はある友達に会った。彼は高校の同級生だ。彼は今ある銀行で働いている」と書くようにする。
もちろん、これは幼稚な中国語だが、まだ中国語を自由に話したり書いたりできない人は、
まずこのレベルから始めた方が良い。いつまでもこの程度の中国語のままでは問題だが、
新HSK5級は6割の正答率で合格するので、合格が目的ならこれで十分だ。
ちなみに、「銀行員」という名詞を「銀行で働いている」と動詞的発想に切り替えたのもポイントだ。
また、主語はたとえくどくても一一明示した方が良い。
中国人も主語を省略したり、文の途中で主語を変えることがあるが、
外国人として中国語で発信する場合は、それはしない方が良い。
元の文の「高校の同級生で今は銀行員の」は全て「田中君」を修飾する成分だが、
このような長い修飾成分は避けた方が分かりやすい中国語になる。
「昨日ある友達に会った。彼は高校の同級生だ。今はある銀行で働いている」ぐらいなら、
新HSK5級の受験者であれば基礎文法を使って書くことができる。
ただし、この日本語→日本語変換が実は日本人にとってなかなか難しい。
私がよく初級中作文で難しいのは中国語ではなく日本語だという理由はここにある。



動詞的発想 ―2011年9月5日―

生徒さん達の中国語を直していて私がよく入れる赤ペンに
「動詞的発想で書きましょう」というのがある。生徒さん達の中国語は、
どうしても日本語に引きずられて名詞的な発想になりやすい。
動詞的とか名詞的とかいうのは分かりにくいので具体例を出すと、
「私は英語の勉強に夢中です」という日本語を中国語で書く場合、
多くの日本人は“我热衷于英语的学习”と書く。間違いとは言えないが、
私は“我热衷于学习英语”と書くように勧めている。
違いは、前者が“英语的学习”(英語の勉強)という名詞になっているのに対し、
後者は“学习英语”(英語を勉強する)という動詞になっている点だ。
実際、Googleで検索してみると、どれが一般的な言い方か分かる。

"热衷于英语的学习" 30件
"热衷于英语学习" 37,000件
"热衷于学习英语" 654,000件

別にGoogleが全てではないが、これだけ大差がつけば、
どの言い方が一般的なのか判断しても良いと思う。
少なくとも、「隣のネイティブ」よりかは信頼できる。

「なるほど、中国語は動詞的発想なのね」と頭で理解しても、
我々日本人には名詞的発想がもう染みついているから、
なかなか動詞的発想で中国語を発信するのは難しい。
本人は別に日本語で考えてから中国語に訳して書いたり喋っているのではなく、
最初から中国語で発想して発信しているつもりでも、
この名詞的発想は自覚して戦わないと、なかなか消えてくれない。



私が中国語作文の指導を始めたわけ ―2011年9月2日―

ほんの数年前までは作文と会話はネイティブの指導を受けるのが良いと考えていて、
自分が生徒さんに教えようとは考えていなかったが、1年ほど前から作文の指導を始めた。
私が作文を教えるのは、私が発音を教えるのに似ている。
どういうことかというと、私は日本人なので純粋な発音の良さでは、
多くの場合ネイティブには適わない。(訛りの強いネイティブよりはマシかも。)
しかし、残念ながら多くのネイティブ中国語教師は日本人の発音を矯正できない。
その点、私は矯正する技術を持っているので、生徒さんの発音を矯正できる。
だから、自分の発音がネイティブより劣るのは百も承知だが、
私が矯正した方が実際に生徒さんの発音が良くなるので、一肌脱いでいる。
生徒さん達だって、もし私の発音が日本人丸出しだったら、私の指導は受けないだろう。

同じように私の中国語作文力はネイティブには適わない。
しかし、残念ながら多くのネイティブ中国語教師は日本人に作文を教えられない。
発音を教えるときと一緒で、正しいか間違っているかを判定して、
正解を提示することはできるが、「身につけさせる」ことができない。
だから、日本人学習者は同じ間違いを繰り返し、上達しない。
ネイティブの美しい発音や文章に魅了されて、
「あ~さすがネイティブは美しい」という高揚感を味わって、それで終わりだ。
私の発音矯正では「2声が上がっていません」とか、
「だいたい良いですが、4声+1声の組み合わせが苦手なので、それを直しましょう」
というような指導をするのだが、多くの生徒さんは「そのような指導を受けたことがない」と言う。
では一体ネイティブにどんな指導を受けてきたのかと思ったら、
まず発音を直されないし、直すと言っても、先生が発音してみせるだけだという。
これでは発音矯正ではなく、単に間違いを指摘して、正解を見せただけだ。
だから、同じ声調の組み合わせの別の単語を発音すると、また間違いを指摘されるのだが、
ある特定の組み合わせの声調を間違えていることにネイティブ教師が気付いていないので、
生徒に効果的な指導ができず、生徒は同じ間違えを繰り返す。堂々巡りである。

作文指導を始めようと思ったきっかけがある。
私があるダブルネイティブの作家兼翻訳家の先生のブログに日本語でコメントし、
(実際は「ハーフ」だが、ハーフという言葉ではこの先生の語学力を説明できない)
リンクの欄に私の中国語ブログのアドレスを入れたところ、
その先生から、私が日本語でコメントしていなかったら
ブログを読んで日本人だとは気付かなかった、というお褒めの言葉をもらった。
もちろん、本屋に行けば著作が並んでいるような作家さんだから、
素人相手にお世辞を言ってくれたのは私だって分かっている。
しかし、作文に対するある程度の自信を与えてくれたのは確かだ。
その後、何人かの生徒さんの作文を添削を始めたが、
添削した作文を生徒さんがネイティブ教師に見せると、
いずれも評判が良く、日本人でこれだけ書けるのなら会ってみたいと言う人もいた。
そして何よりも、だんだん生徒さん達が中国語らしい文章を書けるようになってきた。
何度も言うが、私の中国語はネイティブには劣る。
自分の発音や作文が100%正しいなんて思ったこともない。
しかし、実際に生徒さんが上達していくのを見て、
より多くの生徒さんの作文指導をしなくてはならないと思うようになった。

日本人が書いた中国語を正しいかどうか判定するのはネイティブにしかできないし、
私もネイティブが唸るような「美しい中国語」は書けない。
単に自分の書いた中国語が正しいかどうかを知りたくて、
美しい模範解答を知りたければ、ネイティブに直してもらえばよい。
しかし、私は生徒さんの語彙力や文法力をよく把握しているので、
生徒さんの限りある中国語力でいかに書きたいことを書くかを指導することができる。
だから、生徒さんが日中辞典で調べて書いた正しい中国語に、
「もっと簡単に言うことができますよ」と赤ペンを入れることがよくある。
私が赤ペンを入れた文をネイティブが「幼稚だ」と切り捨てることがあるかもしれないが、
それで全然構わない。全ては喋れるようになるためだ。
実際の会話では、辞書も文法書も使えず、脳内の中国語のみで勝負しなくてはならないが、
生徒さんたちは頭の中にある「喋りたいこと」を全て中国語で言うことはまだできない。
この「喋りたいこと」を具体化してシンプル化して、
自分の中国語力で発信する力を付けてもらうことが、私の作文指導の目的だ。



生徒さんからのメール ―2011年9月1日―

個人レッスンの生徒さんからとても嬉しいメールをいただいた。

先日、誘われて以前通っていた中国語教室に遊びに行きました。
その時、先生や同学にすごく上達したと褒められて嬉しく思いました。
でも、みんなはあまり変わってなかったです^_^;
先生のおかげだなーとしみじみ実感しました!!


こういうメールをいただいたときが一番嬉しいし、
中国語教師になって本当に良かったと実感する。
中国語教師として一番大切なのは生徒さんを上達させることであり、
「楽しい授業」をすることではない。
語学の楽しさは上達の喜びにあるのだから。

決して傲慢なことを言うわけではないが、私のレッスンを受ければ上達する。
まずほとんどの学習者は発音が悪く、それが上達できない一番の原因なのだが、
私は生徒さんの発音を直せるし、生徒さんは聴写して、和訳して、音読して、
復唱して、暗唱する。ここまでやれば、ほとんどの人は自動的に上達する。
あとは私の出す質が高く量の多い課題をこなすかどうかだ。
この生徒さんは私の課題をこなすだけでなく、
自分から積極的にネイティブと交流している。
正に中国語学習者の鑑みたいな人だ。
近い将来必ず中国語を話せるようになる。



中国語を使う場 ―2011年8月22日―

最近、一部の生徒さんに中国語でtwitterやfacebookに書き込むように呼びかけている。
これらの媒体は個人によって合う合わないがあり、私の場合はtwitterが肌に合わず、
最近は何だか「中国語を話そう」を宣伝する場所になってきてしまったが、
facebookは自分に合っており、毎日ではないが時々書き込んでいる。
生徒さんを見ていてもやはりtwitterに向いている人と
facebookに向いている人がいるようだ。
どちらでも良いので、自分に合う方で中国語を書いて欲しいと思っている。
しかも、生徒さんが書き込んだ中国語は
私が赤ペンを入れて、ダイレクトメールで届けている。
ダイレクトメールなので、赤ペンを入れられたのを他人に見られることはない。
現在受講中の生徒さんでまだ始めていない人は是非始めて欲しい。
最終的には私のfacebookのページが
生徒さんたちの中国語を使う場になれば良いと考えている。
日本人同士で中国語を話すのは日本人の性質上なかなか難しいが、
facebookという場で中国語を書いて交流することは日本人同士でもできなくはない。
特に、国内で中国語を勉強している人は、
まずは簡単な中国語を書けるようになった方が良い。
喋るのは脳内で瞬時に作文して口から出しているわけだから、
まずは書けるようなった方が良い。
「中国語は話せるが書けない」という状態は国内組だとあまり自然ではない。
実際、生徒さんたちの書いた中国語を見ていると、SVOがSOVになったり、
介詞が抜けたり、副詞を変なところに置いたり、基礎が身についていないことが多い。
知識として知っているのと実践できるかは全く別のことだ。
また、語彙力が貧弱で、日中辞典で見つけた単語を無理やり当てはめていることも多い。
じっくり考えて書いてもこうなのだから、話せないのは当然だと言える。
だから、私を相手にたくさん書いて、たくさん間違えて、
中国語で発信することに慣れて欲しいと思う。



「杜拉拉輪読会」参加者募集中 ―2011年8月19日―

7月は都合により1ヶ月お休みしてしまったが、
先週から杜拉拉輪読会を再開した。
昨年10月16日から始まったが、全体の3分の1を和訳して朗読した。
ここまで、実質9ヶ月掛かっているので、理論上はあと18ヶ月で読み終わると思う。
18ヶ月ということは、終了まであと1年半ということになる。
私としてはもう少し参加者を増やしてペースを上げたいので、
輪読会に興味がある人は是非メールで申し込んで欲しい。
(参加費は1ヶ月¥5000円。)

また、地方に住んでいて地理的に輪読会に出られない人や、
どうしても土曜日午前の時間が空いていない人のために、
和訳だけのメンバーも募集することにした。
和訳だけして朗読しないと学習効果はあまり望めないので、
できれば月に1回はSkypeを使って私の前で朗読して欲しいが、
興味のある人は申し込んで欲しい。
(和訳のみの参加の場合は1ヶ月¥3000円。)
輪読会の活動のメインはあくまで音読にあり、和訳にはない。
だから、文芸翻訳をしたい人には全く向かないので、ご注意いただきたい。
和訳はあくまで朗読のための補助作業という位置づけで、直訳を奨励している。

参加資格は「四声をマスターしていること」と「中検2級に合格していること」の2つ。
さすがに四声ができないと朗読しても効果がない。
中検2級という参加資格は私としてはできれば設定したくないのだが、
私はたくさんの学習者に接してきて、やはり中検2級くらいないと、
小説を訳したり朗読して実際に上達するのは難しいと考えている。
ただし、中検2級合格者の中で実際に中検2級レベルの
中国語力を備えている人は本当に少ない。
別に満点を取らなくても合格するわけだから、それは当然の結果だと言えるが、
それを考慮した上で参加資格を「中検2級」と設定している。
主宰者としては、輪読会をしたいのに四声ができず輪読にならない事態や、
朗読のための補助作業に過ぎない和訳において、
基礎文法を教えなくてはならない事態は避けたいと考えている。

『杜拉拉升职记』は文学的な表現がほとんど出て来なく、
初めて小説に挑戦するのにぴったりの作品と言える。
特に、企業で働いたことがある人には共感できるところも多く、おすすめできる。
私は日本語でもほとんど小説を読まない人で、新書ばかりを読んでいる。
中国語ではずっと《读者》という雑誌を読むだけで、
小説は台湾の言情小說を数冊読んだのを除けば、今回が初めてだ。
実は輪読会で読む前に、私は桂林在住のネイティブと一緒にこの本を精読している。
本文をA4サイズに拡大印刷し、事前に辞書で新出単語を調べながら予習し、
不明な点はマークして、Skypeを使って桂林人の前で朗読しながら、
不明な点を質問して解決している。
後で輪読会でメンバーに質問されて答えられない事態を避けるために、
「分かったつもり」は一切せず、不明な点は全て質問して解決する。
現在、全体の9割近くを読み終えており、読了は時間の問題だ。
最初は亀の歩みで、「このペースで一体いつ読み終わるのだろうか?」と思っていたが、
毎週読んでいるうちにゴールが見えてきた。
輪読会ではまだ全体の3分の1を読み終わったばかりだが、
継続すれば必ず読み終わることができる。

今回実際にやってみて分かったのだが、単に読書するのと精読するのとでは、
全然理解の深さが違う。しかも、私の場合は自分で声を出して精読している。
その上和訳までするので、もうごまかしようがない。
「分かったつもり」や「分かったふり」を完全に排除できる。
ただし、その分時間と労力が掛かるが…。
最終的にはこの『杜拉拉升职记』の内容を完全に理解し、
読めない単語が一字もない状態で朗読ができ、
朗読CDを聞いても一字一句確実に聞き取れる状態にしたい。
その頃にはこの小説に出て来た単語や表現を
自分でもある程度使えるようになっているはずだ。
それが「杜拉拉輪読会」の最終的な目的だ。
私は鑑賞するためにこの小説を読んでいるのではなく、
単語や表現を盗んで、自分のものにするために読んでいる。
是非、そんな杜拉拉輪読会に参加して欲しい。



意外と難しい簡体字
―2011年8月19日―

今月は偶数月なので壱萬語会のテストを実施したのだが、
採点をしているうちに、いくつか間違いやすい字を見つけたので、
下に画像を貼り付けておく。
左の番号は8月のテストの問題番号(全200問)で、
番号の右にあるのが正解の簡体字。
その右に(×)で書いてあるのは日本の漢字だ。
このような他人の間違いを「自分はそんな間違いはしない」という
目で見る人に限って、同じ間違いをする。
他人の間違いは貴重な学習材料であり、真摯にそこから学びたい。



上達するための教材選び ―2011年7月27日―

私は生徒さんの中国語力と教材のレベルが合っているかを非常に重視している。
教材が簡単すぎるのはもちろん、難しすぎても生徒さんを上達させることができない。
だから、レッスンを開始する前に生徒さんと何度もやりとりしたり、
Skypeでカウンセリングをしたりしてから、ぴったりの教材を選ぶ。
私は教材を大量に持っているので、発音から通訳ガイド試験まで対応できる。
最近はオリジナルの和文中訳問題の作成や、生徒さんの作文の添削に注力している。

少しでも難しい教材に挑戦したくなる気持ちも分かる。
私が初めて神保町で入手した北京語言大学の教材も、
今になってみると、明らかに当時の私の中国語力に対して難しすぎたと思う。
現地で売られている教材で“高级”と書かれているものは、
すでに中国語の日常会話は卒業している学習者が、
さらに表現を磨くために作成されたものなので、
まだ日常会話も満足にできない人は決して使ってはいけない。
日常会話ができないのなら、まずは“初级”の教材を暗記するほどやるべきだ。
“中级”はとりあえず片言ながら基礎文法や基本フレーズを使って喋れる人が、
日常会話に困らないようにするための教材だと考えて良い。

日本の中国語教室では「上級クラス」で“高级”の教材が使われることが多いのだが、
発音もまだマスターしていない学習者が“高级”の難しい本文を読んでいて驚くことがある。
“高级”のテキストに載っているのは、19・20世紀の文豪と呼ばれる人たちの文章が多い。
考えてみて欲しい。日本語の五十音もマスターしていない外国人が、
夏目漱石や芥川龍之介の作品を読んでいたら、おかしくはないだろうか。
恐らく、朗読してもらっても、日本人は半分も聞き取れないだろう。
それと同じことを日本人の中国語学習者もやっている場合がある。
どの教材で学ぼうと本人の勝手かも知れないが、間違っているものは間違っている。
少なくとも、私は自分の生徒さんにそんなことはさせられない。
四声ができていないのなら、まずは“初级”のテキストを使って発音を矯正する。



現代中国「解体」新書 ―2011年7月22日―

以前、NHKの「クローズアップ現代」という番組を見ていたら、
国谷キャスターが「バーリンホウ」と言っているのを聞いて、驚いたことがある。
もちろん、中国語の正しい発音とは全く違ったが、中国語も英語同様、
音で外来語として日本語に取り入れられていくのだろうか?と思ったりした。
今回読み終わった『現代中国「解体」新書』という本は、
“80后”のような新語というかキーワードを手がかりに、
現代中国を分かりやすく解説しており、全ての中国語学習者におすすめできる。
(中国語に振られたルビは、中国語学習者ならもちろん無視して下さい。
読めない漢字があれば、自分で中日辞典を引いて調べて下さい。)
全体を通じて妙なバイアスが掛かっておらず、安心して最後まで読めた。





どうすればモチベーションを維持できますか? ―2011年7月20日―

motivationは元々「動機付け」と訳されていたと思うが、
現在では「やる気」とほぼ同義で使われている。
ここでは、モチベーション=やる気と定義して話を進めたい。

以前、自主トレ(学習会)のメンバーに
「どうすればモチベーションを維持できますか?」と質問されたことがある。
私は一瞬回答に窮してしまった。
実は私はモチべーションが落ちたことがないし、
そもそも、これまでずっと興味の赴くままに中国語をやって来て、
モチベーションが落ちるとか上がるとかを考えたことがなかったからだ。
中国語がとにかく楽しくて楽しくて堪らないという感じだ。
本当に中国語が好きな人というのは、みんなそういうものだろうと思う。
一日中中国語のことばかり考えていて、それが全く苦痛ではない。

以前どこかでこのような話を聞いたことがある。
ある人は漫画家になりたくて、専門学校の漫画家養成コースに入ったが、
毎日課題に追われてひいひい言っている。
ところがクラスメートの中には、同じように課題に追われているにもかかわらず、
さらに仲間と同人誌を発行している人もいて、
「自分は本当に漫画が好きなのだろうか?」と自問してしまったそうだ。
もちろん、漫画や芸術やスポーツの世界は好きという気持ちが強ければ
それで食べていけるものではないし、オンとオフを使い分けて、
素晴らしい作品や成績を残している人もたくさんいると思うが、
「モチベーション」とは何かを考える上で参考になる話だと思う。

私が大切だと思うのはむしろpriority(優先順位)だと思う。
「モチベーションが上がらない」人の話を聞いていると、
単に中国語学習の優先順位が低いだけのことが多い。
私のように中国語学習の優先順位があまりに突出していて、
家人に迷惑を掛けている人は論外として、
例えば、子育てや介護、家事に追われている人はたくさんいるし、
毎日残業で帰りが遅く、睡眠時間を確保するだけで精一杯の人もいる。
そんな中、中国語を勉強するのは本当に大変だ。
これでは中国語学習の優先順位を下げざるを得ない。

中には、時間もあり、口では「中国語を勉強しなくちゃ」と言いながら、
どこかで現状に満足していて、優先順位が下位に押し込まれている人もいる。
中国語よりやりたいことがある訳だから、そっちに流れるのは自然なことだ。
といっても、私はそういう人たちを批判する気には全くなれない。
たとえば、私はメタボ予備軍で、痩せた方が良いのだが、痩せようとしていない。
頭では痩せた方が健康になれることをよく分かっているのだが、
現に何かの病気になっているわけではないし、
医者にこのままでは数ヶ月後に死にますよと言われているわけではない。
だから私の中で「ダイエット」の優先順位は下位に押し込まれており、
「やせられない」のではなく、「やせないことを自ら選択している」のだ。
人間とはそういうもので、私はロボットではないし、
自分ができないことを他人に要求しないので、
「モチベーションが上がらない」と言いつつ、
その実中国語を学ばないことを自ら選択している人を批判するつもりはない。

肥満を売りにしているお笑い芸人が医者に忠告されて痩せてしまうことがある。
これは「死」に直面したことで、ダイエットの優先順位が一気に上がったのだろう。
多分私も医者に「痩せないと死にますよ」忠告されたら、本気で痩せるだろう。
だから、大切なのはモチベーションではなく、優先順位なのだと思う。
21世紀は中国の時代と言われて久しい。
中国語ができた方が色々有利なのは分かっている。
でも中国語ができなくても飢え死にすることはないと考えている人は、
やはり優先順位が上がらないし、実際、飢え死にする人はいないだろう。
私は確かに中国語が好きという単純な理由でずっと勉強してきたが、
就職活動の時はさすがにプレッシャーを感じた。
当時は超氷河期だったし、(今はそれをさらに上回る厳しさだが…)
大検上がりで無名大学に入った私が正社員として就職するには、
専攻の中国語で人目を引く結果を履歴書に書くしかなかった。
大げさではなく、当時の私は生きるために中国語力が必要だった。
好きな上に追い詰められたので、優先順位が「不動の一位」になったのだろう。



テキストの電子化を進行中 ―2011年7月15日―

少し前から妻が仕事を手伝ってくれるようになったお陰で、
仕事の遅れをだいぶ解消することができた。
しかし、今年は仕事を増やさず、残りの半年は自分のために使おうと考えている。
私は有難いことに自宅に5畳ほどの書斎があり、そこで仕事をしているのだが、
テキストなどの書籍が散乱して、ひどい状態になっているので、
まずはこれを改善して、機能的な書斎をつくることにした。

巷の中国語教室はレベル別や目的別にクラスが設置してあり、
学習者は使われているテキストや指導教師を参考にしてクラスを選ぶと思うが、
私は個人レッスンを中心にやっていて、使うテキストは生徒さんによって違う。
新たに生徒さんを教える場合は、生徒さんに合ったテキストを探さなくてはならず、
レッスンを本格的にスタートするまでに、生徒さんと何度もやりとりする。
これに時間と精力がかかるのも、新規受付を一時停止した理由のひとつだった。
生徒さんによってテキストを使い分けるし、文法書の類だけでも何冊もあるので、
パソコンデスクの周りにはどうしてもテキストがあふれてしまい、
時には目的のテキストを探すのに時間が掛かってしまうこともあった。

私が自炊という新しい日本語を知ったのはつい最近のことだが、
これは自分の抱えている問題を解決するベストな方法だと直感し、
Kinko'sに十数冊のテキストを持ち込んで断裁してもらい、
もともと所有していたスキャナーでスキャンして電子化した。
これにより仕事の効率が格段にアップした。
しかし、自炊は手間が掛かるので、書斎に百数十冊あった
中国語の漫画は自炊代行業者に頼んで電子化してもらった。
これによって、小型の本棚を捨てることができた。
中国語のテキストはすでに50冊以上電子化して、ハードディスクに保存してある。
もちろん、万が一に備えて、バックアップも二重にとってある。
レッスンの際は目的のテキストをクリックすれば、画面上に表示される。
私が頼んだ自炊代行業者はなにかとミスが多く、
漫画はともかく、テキストの電子化を依頼するのはかなり不安なので、
テキストについてはKinko'sなどの業者に頼んで断裁だけしてもらい、
あとは妻にスキャンしてもらっている。

テキストの電子化により、書斎が片付いただけでなく、
ノートパソコンさえあれば、どこにでも大量のテキストを持ち歩けるようになった。
私の仕事はネットにさえ繋がればどこでもできるように思われていたが、
実際は何十冊ものテキストを使うので、それらをどう持ち運ぶかが問題だった。
それが今回の電子化により、本当にどこでも仕事ができるようになった。
もともと私は数年に一度、1ヶ月から数ヶ月間現地に滞在し、
中国語力、特に口語をブラッシュアップしながら
中国語教師を続けたいと考えていたが、それが可能になった。
現地から最新の情報を生徒さんに発信することもできる。
早速、年内に一度行ってきたいものだ。



中国語学習者によく見られる誤解 ―2011年7月13日―

専業の中国語教師になってから2年半ほどになる。
学習会を主宰するようになってからだとちょうど5年だ。
その間、有難いことに多くの中国語学習者を教える機会に恵まれた。
生徒さんたちに私という中国語教師を育ててもらっている。
その過程で、学習者が誤解しやすい事柄がいくつか見えてきた。

「声調は難しいが、1声ならできる」と思っている人が多いが、
1声が「高くまっすぐにならない」人が意外なほど多い。
4声も落とすだけだが、「落ちない」人が多い。
発音矯正のレッスンで私がよく言うのは、
「1声が高くまっすぐ伸びていませんよ!」と「4声が落ちていませんよ!」の2つだ。

中訳は難しいが和訳はできると考えている人が多いが、和訳ができない人は多いし、
それが中国語を話せない原因になっていることに気づいていない。
和訳は中訳以上に学習者による差が激しく、
中国人の書く日本語よりも下手な日本語しか書けない人もいれば、
訳文とはとても思えないほど自然な日本語で訳せる人もいる。
原文に忠実であることと、自然な日本語を書くことは対立することではない。
それができない人に限って、意訳に逃げて、しかも原文から離れてしまう。
どうも和訳や直訳は「悪」であると、どこかですり込まれてきているらしい。
「外国語を外国語のまま理解する」というのはできる人はできるが、
できない人はできない。できなければ、和訳するしかない。
直訳はネイティブの発想や語感を自分の脳に取り込む上で非常に有効な手段だ。
まずは直訳して、そのままでは変だと思ったら、自然な日本語に直す。
中国語を中国語のまま理解できない人に限って、
原文をいきなり自然な日本語に訳そうとして失敗するが、
実は日本語という媒介を使ってネイティブの発想や語感を取り入れることで、
逆に中国語らしい中国語を話せるようになってくるのだ。
翻訳家を目指しているのなら、和訳のために和訳をしても構わないが、
一般の学習者は話したり書いたりするために和訳をしよう。



なぜ私は中国語を話せるようになれたのか ―2011年7月11日―

自分が中国語を話せるようになった過程を思い起こすと、
「必要な学習をした」ことの他に、いくつかの幸運があった。

どんな幸運に恵まれても、最低限の中国語力がないと、その幸運を活かせない。
私は決して最初から発音が良い方ではなかったが、
学習を始めて1年経った頃には、何とか通じるレベルには達していた。
本当にセンスのようなものがある人は、いきなり四声をマスターできるし、
最初からまるで中国人のように発音できてしまう人もいる。
独学では中国語の発音をマスターできないと考えている人が多いと思うが、
私は実際に独学で非ネイティブとして十分なほど正確な発音を身につけた人を
何人か知っている。彼らはセンスのある人で、誰もがそうなれるわけではないが、
自分ができなかったから他人もできないだろうと考えるのは、ある意味傲慢だ。
そういうセンスのある人たちに比べれば、私は最初から発音が良かったわけではない。
私の発音は少しずつ進化をして、数年前にやっと落ち着いたと思う。

文法はいわゆる文法書を読んだほかに、和文中訳の授業が効果的だったと思う。
具体的に言うと、和文中訳の授業を担当していた張明傑先生が素晴らしかった。
先生は1年生のときは日本語で授業していたが、
2年生になると半分は中国語で授業してくれた。
先生が授業中に言った中国語、特に例文を書き取るために、
わざわざ小型のレコーダーを購入して授業を録音し、
家に帰ってから書き起こしていた。
先生はよく「文型を使ってすぐに作文できなくてはだめだ」とおっしゃっていた。
私は本当にその通りだと思い、テキストに出てきた例文や、
先生が授業中に言った例文、さらに図書館中の辞書から集めた例文を
全てWORDに打ち込んで印刷し、ひたすら音読をしていた。
とても大変な作業だったが、今なら例文検索機能付きの辞書があれば、
一瞬にして良質な例文を集めることができる。
このように勉強することで、基本的な虚詞をマスターし、
中国語を始めて1年ちょっと経った頃には新聞を読めるようになっていた。

学習を始めて2年でHSK7級に達したが、リスニング以外は全て8級だった。
この頃に、中国語だけで行われるゼミに入ったが、とても流暢とは言えないが、
何とか中国語で自分の考えを述べることができていたと思う。
中国語だけでゼミをやっているのはこの先生だけだったので、
このゼミに入れたのは幸運だったと言える。

また、この頃、中国語とは全く関係のない課目の授業で
たまたま中国人留学生と友達になれた。
私は授業の空き時間に彼女に頼んで和文中訳の指導をしてもらったり、
私が前日に彼女宛に書いた中国語のメールに赤ペンを入れてもらったりしていた。
国内で学習するなら、話す前にまず作文の練習をした方が良いと思う。
中国語を話すというのは、脳で瞬時に作文して口から出す作業なのだから、
それができない場合は、まずは紙の上でゆっくり作文してみた方が良い。
この時、作文のために作文練習をするのではなく、
話すために作文するのがポイントだ。美しい文を書く必要はない。
難解な文章を日中辞典を引きながら中国語で書いても、話せるようにはならない。
「言いたいこと」をできるだけシンプル化し、既習の基礎文法を使って書くべきだ。
本当は彼女と中国語で会話をしたかったが、まだ私の聴解力が低かったので、
彼女の提案で、私は中国語で話し、彼女は日本語で話すことにした。
これは非常に効果的だったと思うが、私の下手な中国語に付き合ってくれた
彼女には本当に感謝しているし、そんな友達に巡り会えたのは幸運だった。

もうひとつの幸運は、私が中国語を始めるきっかけともなった台湾人の友人の
弟さんが日本に留学することになったことである。
当時、私の中国語はまだまだ下手だったが、さすがに日本に来たばかりの
台湾人に比べたら幾分上手で、私と彼の共通言語は自然と中国語になった。
これにより、日本にいながら中国語を話す機会を得ることができたのである。
これは本当に幸運だった。

今の時代なら、例えばSkypeを使って中国人とおしゃべりができるし、
私のような幸運がなくても、ちょっとお金を払えば中国人と話す機会は手に入る。
私のオススメはマッサージ店だ。「中国整体院」の看板を掲げているところには
大抵中国人の整体師がおり、マッサージを受けながら中国語を話すことができる。
日本語が堪能で話し好きな人ではなく、
日本語が下手で、聞き役に回ってくれる人を探して、
相性が良ければ、以後その人を指名すればよい。
巷の中国語教室では、こちらがお金を払ったのに、
中国人教師の下手な日本語で中国のお国自慢をされることが多々ある。
それに比べたら、整体院なら体をほぐしてもらえるだけでなく、中国語も話せる。
失礼な言い方かもしれないが、ネイティブは練習台に使ってなんぼである。
ただし、練習台になってくれたネイティブには日頃から感謝の気持ちを忘れず、
食事をご馳走したり、お土産を渡そう。割り勘などは以ての外だ。



続・どうすれば中国語を話せるようになりますか? ―2011年7月10日―

中国語教師を始めてから本当にたくさんの生徒さんに出会ったが、
生徒さんによって抱えている問題はそれぞれで、適切な治療法もそれぞれで、
「○○さえすれば上達する」などというのは幻想ではないかと改めて思うようになった。
だからこの「中国語を話そう」で安易に「こうすれば話せるようになる」とは言えないのだが、
逆に「それでは話せるようにはなれませんよ」というのは確かにいくつかある。
どうしても否定的な話になるので書きたくないが、敢えて書いてみたいと思う。

1. 発音が悪い
発音が悪いと何をやってもダメだ。特に声調を間違えると全く通じない。
中国語学習者なら誰でも知識として中国語に四声があることを知っているが、
本当の意味で理解できていない人は意外と多い。
ネイティブの「声調なんて感覚で身につければ良い」という“有難い”アドバイスを
鵜呑みにしてしまい、治療するのに非常に苦労した例もある。
特に、発音が悪いのに現地で1年から数年生活してきた人の中には、
「発音が悪くても問題ない」という誤った認識を持っている人が多く、
「中国語には声調があって、間違えると通じない」という真理を
理解してもらえない場合すらあった。こうなるともうお手上げである。

2. 文法は勉強したくない
「中国語を話せるようになりたいが、文法は勉強したくない」と
本気で考えている人も意外と多い。それは残念ながら無理だ。
ただし、知っている単語をとりあえず並べれば、通じることもある。
旅行先で買い物や料理の注文をするのなら、それで十分かも知れない。

3. 語彙が少ない
聴写をしてもらったり、作文練習をしてもらうと、その人の運用可能な語彙数が
1000語あるのかも怪しい場合が多い。もちろんこれでは話せるわけがない。
どんなに低く見積もっても、3000語は欲しい。
しかし、本気で運用可能な語彙数を増やそうと努力する人は少ない。

4. 一言フレーズを知らない
簡単な相槌や、「それはそうだけどさ」のようなフレーズを知らなすぎる。
これでは会話にならない。最低でも200句~300句は運用できるようにしたい。

5. 基本文型をマスターしていない
例えば私が「“只有”と呼応するのは何ですか?」と質問して答えられない人や、
答えられても、「では、“只有~才~”を使って文を作って下さい」と言われて、
すぐに作文できない人は、会話の中でこれらの文型を運用することはできない。
中検3級レベルの基本文型はすぐに口から出てくるようにしなくてはならない。
これらの文型を使わずに、中身のある会話ができるとは非常に考えづらい。

他にも「それでは話せるわけがない」という事例は色々あるだろうが、
逆に言うと、非ネイティブとして正しい発音を身につけ、
基本文法を理解し、3000語程度の運用可能な語彙があり、
200句~300句の一言フレーズを運用可能で、
基本文型を使って瞬時に作文する力があれば、
流暢ではなくても、何とか話せるようになっているはずだ。
中国語学習における壁はいくつも存在するのだろうが、
この「話せるようになる」という壁が一番厚く、
特に国内で学習している人のほとんどが越えられない。
そもそも、中国語を話せるようになった自分を想像できない人が多いのではないか。
私も中国語を始める前は、外国語を話せる人というのは
一部の天才やハーフ、帰国子女などであり、自分には関係ないと考えていた。
まずは、ネイティブと中国語で会話している自分をイメージしてみて欲しい。
決して不可能ではないのだから。



どうすれば中国語を話せるようになりますか? ―2011年7月9日―

少し前の話になるが、杜拉拉輪読会終了後にメンバーとお食事した際に、
「どうすれば中国語を話せるようになりますか?」という質問を頂いた。
このような質問をされたのは恐らく今回が初めてだが、
なぜ今まで私にこの質問をする人がいなかったのかと思いつつ回答した。
自称(あくまで自称で)中国語を話せる人たちの中で、
私のように語学留学を全くしたことがないのは少数派だと思われる。
そんな私の回答には参考になる話もあると思うので、ここに書こうと思う。

ここまで読んで、中国語を話せるようになるすごい秘訣を知ることができると
期待している人もいるかもしれないが、残念ながら、そのようなものはない。
客観式テスト(=マークシート)の普及の影響かどうか分からないが、
中国語学習法に限らず、何かひとつの正解があり、
それ以外は邪道と考えてしまう傾向が我々にあるような気がするが、
実際は正解はいくつもあったりする。
中国語学習も唯一正しい学習法があるわけではない。
成功した人の学習法がその人にとっての正しい学習法に過ぎない。
だから、他人が成功した学習法は参考になることはあるけれど、
必ずしも同じやり方で自分も成功できるとは限らない。
これについては特に中国語教師を始めてから確信するようになった。
何しろ、学ぶのは人であり、記憶力ひとつとっても人によって異なる。
学習法を統一しても、学習する人がそれぞれ異なるので、
誰に対しても効果的な学習法なんてあるわけがないし、
学習法に優劣を付けるのは興味がない。
ただし、比較的多くの人に効果的な学習法は存在するし、
それらはすでに様々な書籍やブログ等で紹介し尽くされている。

私がメンバーに言ったのは「色々なことをしなくてはならない」ということだ。
まず発音をマスターしなくてはならないし、単語も覚えなくてはならないし、
文法書を読んで文法を学ばなくてはならない。
一言フレーズを200~300は暗記して使えるようにしておいた方が良いし、
基本文型もいくつもマスターしなくてはならない。
テキストの音読や暗唱もした方が良いし、聴写(dictation)だって効果的だろう。
もちろん、実際にネイティブと中国語で会話した方が良いし、
作文を書いて信頼できる人に添削してもらった方が良いだろう。
小説やエッセー、あるいは漫画を読むのも効果的だし、
アニメやドラマ、映画を見るのも良い。今ならYoutubeという便利なものもある。
他にも色々な学習法があると思うが、私は上記のことを全てやったことがあるし、
いずれも効果があったと考えている。
ただ、上の段落でも書いたが、これらは全ての人に有効ではないので、
色々なことをして自分にとって有効な学習法を見つけるのが重要だと思う。

例えば、一般的に暗唱は骨が折れる分、効果も高いと言われているが、
まるでお経を暗記するかのようにテキストを暗記してしまい、
暗唱はできるが内容を全く理解していない人がたまに出てくる。
音読も一般的には効果的だが、とにかく音を追ってしまい、
やはり内容を理解しながら読めない人も一定数存在する。
聴写にしても、あれは本来は作文の一種なのだが、
まるでパズルを解くかのようにやってしまう人がいて、それだと伸びない。
また、根本的な問題になるが、発音が悪いと、
音読しても暗記しても聴写しても何をしても効果は半減する。
例えば、一言フレーズを200句覚えても、発音が悪ければ、相手に通じない。
シャドーイングに至っては、発音が更に悪くなる事例も確認している。

すでに成功した他の学習者の学習法を参考にしつつ、
様々な学習法を試行錯誤してみて、上達する学習法を見つけられた人が
中国語を話せるようになると考えられる。
ダイエットと一緒で、結果的に成功するのであって、
誰もが成功する方法があって結果を残せるわけではない。
結果を残すまでは、方法の正しさが証明されないところがある。
その点、ブログというのは現在進行形なので、参考にする場合は注意が必要だ。
ダイエットでいうと、「今こんな方法でダイエットをしています」とか、
「こんな方法を取り入れてみました」という話がどうしても多くなってしまい、
「わたしはこのような方法で10キロ痩せました」という具体的な結果報告が
皆無とは言わないが、非常に少ない。参考にできるのはあくまで成功事例だ。
ブログを書いているのは中国語学習者のごくごく一部なのだが、
他の中国語学習者に大きな影響を与えている。
あるブロガーが「こんな学習法をしています」とか「こんな教材を買いました」と
書いたのを読んで真似して、結局そのブロガーと共倒れになるのはよくない。
参考にするなら、成功事例にするべきだ。
だからこそ、成功した人には是非ブログを書いてもらいたいと思うし、
実際に私は、上達した生徒さんにはブログを書くように勧めている。
また、私がリンクしているブログも成功事例を書いてくれている人が多い。
http://www.h7.dion.ne.jp/~shrimp/site.html ←当サイトのリンクです



6年 ―2011年7月9日―

3月上旬に台湾人の友人が新婚旅行で日本に来た。
あの大地震が起きたのは、彼らが日本を離れた3日後だった。
彼は日本語学校時代も含めて6年間日本に留学していただけあり、
日本語はとても上手で、帰国してから10年近くなるが、相変わらず上手い。
それに、帰国後も日系企業で働いていたから、下手になるはずがなかった。
私は3年前に台湾に新婚旅行に行ったが、台風の襲撃に遭い、彼に会えず、
最後に会ったのは6年前に彼が友達を連れて日本に遊びに来たときだった。

6年前、私はもう仕事で中国語を使っており、日常会話は何とかできていたが、
日本語が極めて堪能な彼と中国語で話すことはなかったし、
彼と中国語で話そうという発想すらなかったと思う。
彼との出会いは私が中国語を始めるきっかけのひとつだったし、
私を初めて台湾に連れて行ってくれたのも彼だった。
ほとんどまともに中国語を話せず、悔しい思いをしたのを今でもよく覚えている。
そんな彼と中国語で話そうという発想すら出てこなかったのはある意味当然と言える。
ところが、今回6年振りに再会して、私と彼は一日中ずっと中国語で話していた。
ネイティブを相手に中国語を話すのは簡単だが、
それが日本語の堪能な人となると話は大きく変わってくる。
少なくとも、今回私の中国語は彼に負担を与えることはなかったようだ。
先程も書いたが、彼は私が全然中国語を喋れなかった頃のことを知っている。
そんな私が今では彼と中国語で話せるようになったのだから、
きっと彼は驚いて褒めてくれると思ったのだが、結局最後まで何も言われなかった。
私は「褒められない」という最高の褒め言葉をもらったのだと勝手に解釈している。

では、この6年間私はどんな勉強をしていたのだろうか?
もちろん、仕事で中国語を使っていたし、学習会を主宰して、中国語教師になった。
それだけでも上達すると思うが、実は6年前に買ったものがある。
それはChineseWriter8だ。
この6年間、ChineseWriter8付属のパソコン用辞書ソフトで
ひたすら例文検索をして、文型や搭配の習得に努めてきた。
私の脳には様々な単語の組み合わせが構築され、
話したり書いたりするのが格段に楽になった。
私が話したり書いたりする中国語は、ネイティブが使う文型や搭配を使っているので、
ネイティブは私の中国語を聞いたり読んだりする上で負担を感じなくなったはずだ。
この6年は正に例文検索の6年だったと言える。



痞客邦 PIXNET でブログを書こう ―2011年7月9日―

以前、天空部落でブログを書こうという記事を書いたが、
天空部落を選んだ理由は、台湾のブログサービスは身分証明書の番号を
入力しなくてはならず、外国人は別途連絡しなくてはならないのだが、
天空部落はその必要が無く、誰でも簡単に始められるからだった。

その後、台湾(というより日本以外のIT先進国)ではfacebookが流行し、
既存のブログサービスは劣勢に立たされている。
なぜなら、ブログをやめてfacebookに乗り換える人が多いからだ。
だから、台湾のブログサービスはfacebookに対抗せず、
facebookとの連携を図って、自社サービスの存続に努めているようだ。
例えば、ブログを更新すれば、facebookやPlurkにリンクが自動で貼られる。
日本のブログで同じことをしたければ、多くの場合、手動でしなければならない。
そのような流れの中で、台湾のブログはfacebookのIDとパスワードさえあれば、
身分証明書の番号を入力しなくても開設できるようになった。

ちょうどfacebookのアカウントを取得したタイミングで天空部落の調子が悪くなり、
他のブログサービスを探していたところ、以前は身分証明書の番号が必要だった
PIXNETがfacebookのIDとパスワードで開設できることが分かり、
簡単に猫ブログを引っ越すことができた。
facebookは実名制なのでやりたくないが、台湾のブログサービスで
ブログを書いてみたいという人は、とりあえずfacebookのアカウントを取得し、
個人情報は最低限だけ登録して、あとはPIXNETでブログを始めれば良い。
操作画面も日本語を選べるので、初心者でも簡単にブログを始められる。

日本のブログサービスで中国語のブログを書いても、
大抵は中国からはアクセスできないので、中国人に読んでもらえることはない。
単に作文の練習のために書くのならそれでも良いが、
せっかくならネイティブと交流した方が良いと私は思う。
だから、現地のブログサービスを利用するのが何というか普通なのである。
中国語を学ぶために現地に留学したり、現地で使われているテキストを使ったり、
HSKを受験するのが極めて自然なことであるのと同じように、
現地のブログサービスを利用して中国語でブログを書くのは極めて自然なことだ。
しかも、全くお金が掛からないし、何のリスクもない。それなのに、どうして
日本のブログサービスで中国語の記事を書くのか、私には何とも理解できない…。



facebookにはまる ―2011年7月9日―

ブログというコミュニケーション媒体が肌に合わず、
単に不定期日記の保存用にブログを使っている私だが、
思いもよらずfacebookにはまってしまった。
どうやら実名によるコミュニケーションが私に合っていたようだ。

最近は台湾の友人が日本に来る度に「facebookやってる?」と聞かれ、
そろそろ自分も始めてみようかと考えていたのだが、
台湾に縁のある生徒さんがやはりお友達にfacebookを勧められたらしく、
facebookのやり方を教えて欲しいと頼まれたのがきっかけとなり、
思い切ってfacebookを始めることにした。

まだ始めて3週間ほどしか経っていないので、全容を掴み切れていないが、
私がfacebookにはまれた理由としては、まず私の台湾の友人関係を
そのままfacebookに持ち込むことができたことが挙げられる。
ゼロから人間関係を作る必要が無く、リアルの世界で構築した人間関係を
そのままfacebookに持ち込むことができた。
また、facebookは多言語対応なので、中国語でやりとりができる。
中国語学習者としては、「中国語を使う場がある」というだけで、楽しくなる。
(事実上)日本人同士の交流に使われているSNSやブログには興味が持てない。
あとは、実名制というのが自分にとっては思いもよらず良かった。
自分が既存のコミュニケーションツールを楽しめなかった原因として、
匿名性というのが合ったのかも知れない。
なぜ実名制の方が良いのか、自分でもあまり説明できないのだが、
現在自分は自営業者であり、会社などの組織に属していないのも、
実名制のfacebookにはまることができた大きな理由だと思う。

実はtwitterも始めたのだが、こちらはやはり匿名性があるためか、
facebookほど楽しめていない。しかし、作文の練習にぴったりである。
上記2つのサービスに加えて、猫ブログも中国語で書いているので、
中国語を書く機会が増えて、中国語で思考することが増えたのは良かった。
facebookは携帯電話で撮った写真をアップロードして、
写真にコメントを付けることもできるのだが、
写真を撮って、どう中国語でコメントを書こうか考えるのが楽しい。
ただ、私の携帯電話はいわゆるガラケー(フィーチャー・フォンとも言うらしい)で、
中国語を入力できないので、いちいち日本の漢字、しかも一部は旧体字で
入力しなくてはならず、一覧から該当の漢字を探すのはなかなか骨が折れる。
中国語入力に対応した携帯電話が欲しくなってくる。

生徒さんや仲間と中国語学習について日本語で語り合うのも楽しいが、
海の向こうにいる友人と中国語で交流するのもまた楽しい。
本当に素晴らしい時代になったものだ。



自主トレ9時クラス終了 ―2011年7月9日―

2009年8月8日から始めた自主トレ9時クラスは先月で終了した。
2年弱の間、全部で74回開催した。
昨年終了した10時半クラスは全69回だったので、
9時クラスの方が長く続いたことになる。
年内は特に新しい学習会は企画せず、
杜拉拉輪読会と自分の学習に時間を充てる予定。

9時クラスは土曜日の朝早い時間と言うこともあってか、
なかなかメンバーが固定せず、主宰者としては苦労したが、
後半はやる気のあるメンバーに恵まれて良かった。
一番の思い出は中国語の文法 基本例文暗唱ドリル
例文300句を2回に渡って暗記したことだろうか。
当初は10時半クラスと同様に和文中訳練習をしようと思ったが、
参加者の基礎力が無くて練習にならず、例文を暗記してもらった。
野球で言えば、ノックをしようと思ったが、ボールを捕る以前に走れなかったので、
練習メニューを筋トレやランニングに変更したという感じか。
2回の暗記が終了して、やっと念願の和文中訳練習を始めて1ヶ月経った所で、
諸事情により終了することになってしまった。
暗記の手応えを感じられていただけに、不完全燃焼感が残る。
自主トレ第二期はこのようにして完全に終了してしまったが、
この不完全燃焼感は第三期で爆発させたい。



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