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 ささやかな夢があって、それは一冊の本を3日で書き上げること。一般 に一冊の本にするには約300枚(12万字)、書かなければならない。新書は原稿枚数がすくないと思われがちだが、そんなことはない。つまり2か月なら毎日5枚、1か月なら毎日10枚の計算になる。スピードだけは自信があるので、1か月で書き下ろすことはかなりまえにクリアしている。以来、「1か月で一冊」が基本的なペースになった。それを3日でできないかという無謀な計画だ。1日100枚(4万字)。そのチャンスがやってきた。というかそうせざるをえない状況になったわけだが、文庫『ビーチ・ボーイズのすべて』(エイ出版社)と新書『JAZZ“聴きかた”入門』(宝島社)がほとんど同じころに出ることになった。そこでまずはビーチ・ボーイズをやっつけ、その後ジャズを書こうと考えた。その時点では「3日で一冊」は頭になく「1か月で一冊」のペースでいける勘定だった。ところがビーチ・ボーイズ全353曲に思いのほか手間取り、加えて飛び込み仕事もあり、『聴きかた』に割ける時間が刻々と目減り、結果 的に「3日で一冊」のペースで書かないことには間に合わない事態に追い込まれた。結論を書くと、「3日で一冊」は無理で、約10日から2週間前後で書いたことになる。それでもなんとか間に合ったのは、パソコンのおかげだ。手書きでは進行上、絶対に間に合わないし、そもそも肉体的にもたない。ただしそれでもキツかった。首から背中にかけて電流が走るような感覚がしばしば襲い、腰も痛くなってくる。それに一種のトランス状態に陥り、自分がなにを書いているのかわからなくなる。ただしそういうときでも書きつづけたほうがいいことを過去の体験から得た。翌日読み返してみると、不思議なことに辻褄が合っていたりする。ようするに考えて書いても考えずに書いても結果 はさして変わらないということか。というわけで「3日で一冊」への挑戦は次回までお預けとなった。今度こそ完遂したいと思う。(完)

2003.8.17 Y.Nakayama


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