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■2001.12.30

世紀末は終わらない:

世の中はこれまでにも増しておかしくなってきてるんだけど、はっきりとそれを明言してくれる人はどこにも居なくて、よくわかんないけどなんとなくヤバそうとか事あるごとに思っても、いつのまにかその感覚に慣れてしまって、飛沫事に忙殺されるうちに日常へと埋没。
身の周りにまで降りてきた世界の出来事は相変わらずおかしなまま突っ走っていて、重要度のラベリングも狂いっぱなしのまま。
自分では距離をおいてるつもりだったんだけど、気がつけばとっくに乗っかっていて、いまさら降りることもできず。
無理して立ち止まってみたりもするんだけど結局最後は小走りで追いかけることになってしまう、そんなどうしようもなさ、苛立ち、やり場のないそれらの思いをまだ抱えたまま。
世紀末は当分終わりそうにない。

■What's New ?
-新コンテンツVoice of All大会レポートを追加
相変わらずMTGに興味のない人はおいてけぼりですみません
ていうかゲームでもやらなきゃやってられないモジャ!

■2001.12.24

Higher than the sun:

「生きる」っていう言葉は能動的に何かをしているような印象をもたらすんだけど、それは錯覚で我々は何もしなければ勝手に「生きてしまう」もの。
慣性運動を続ける物体と同じく「生きてしまっている」状態をキープするためにエネルギーは必要無くて、「生きる」ことを止めようとしたり、逆に加速しようとしたときになってはじめて、エネルギーが必要となってくる。
もちろんここでエネルギーと書いたのは比喩的な意味でのことで、人間は人間関係無しに存在できず、何もしなければ人間関係のつながりによって他人から指示が与えられ、それに従うコストの方が、それを無視するコストよりも圧倒的に低いということ。

などと、上遠野浩平の後書きっぽい文書を垂れ流しながら、カムバック。
つまるところ、
ひきこもりも楽じゃないネ!
とかそんな主張をしつつ、とりあえずの復活宣言。

まずはHigh Roller 3をどうぞ。


■2001.11.00

High Roller 3:

#1
タクシーから降りると、蝉の声が大きくなった。 ハレーション気味の風景につつまれた久しぶりの実家。 門の前に立つ。こみあげる郷愁に似た気持ち。今帰ってきたばかりなのに。
合い鍵でドアを開ける。
この家で暮らしていたときには感じなかった家が持つ匂いを感じるのは、僕がもぅここの家の人間ではなくなってしまっているからだ。

「やっぱ離れてみんと分からんね。もぅ分からんかったことだらけだわ」
姉の言葉を思い出す。

家にはまだ誰もいなかった。応接間の大きなテーブルの上には、母の書いた不在を詫びる書き置き。その上にはどら焼きがおかれていた。いつまでも僕は子供あつかいだ。

すぐ会えるというのに、お帰りだの、電車は混んでたかだの細々と書かれている。母親はもともと心配性だったが、姉を失ってから一層ひどくなった。

「父さんにも母さんにも、ホント悪いとか思う。でも私にしかできんのだわね」

僕は今年で25になる。3年前に大学を出て、実家を離れ横浜の小さな会社にプログラマとして就職した。もっとも今では副業の方に力を注いでいるのだが。
僕には姉が一人いる。
姉は僕より一つだけ年上だったけど、今でもハタチのままだ。
姉はこの世界から消えてしまったからだ。6年前に。
そして僕はこの夏、姉に会うためここに帰ってきた。

Highroller 3

応接間の窓から見えるサビついた自転車。未だに飾ってある小学校の時の賞状。姉の成人式、一緒に撮った写真。自分の部屋。実家には、至る所に僕と姉の過去がまきちらされている。その断片から連想がつながり、忘れたはずの事が次々と蘇える。

僕は、今まで何度も自分を殺して、ここまできた。
背中に連なる、おびただしい数の僕の亡骸。

いつもタイミングが悪かった。いつもまわりとズレていた。ズレた位相は拡大して、常に人から軽くみられてきた。
お前は駄目だといわれ続け、駄目だと思いこむ。
他人の顔色をうかがい、他人の望む答えを返し、他人の望む行動をとる。
少しでも駄目じゃなくなるために。
僕を駄目だという人は、悪意を持ってるからでも、僕が嫌いだからそういうんじゃない。それはすごくよくわかっていた。みんな僕のことを気遣ってくれていた。愛してくれていた。
だから僕は徹底した。
他人のことを考えること、人をおもいやること、他人のために生きること。
すると自分はなくなってしまう。気付くと僕はどこにもいなくなってしまった。
自分自身の死。
肉体にはなんの損傷がなくても、僕の心は何度も何度も死を迎え、僕は徹底して自分を殺した。
何度も殺される自分を眺めながら、いつまでたっても僕にはどうすることもできなかった。
逃げ出したくてたまらなかった。
どこへ逃げればいいのかわからないまま、この土地から外へ逃げ出すまでに、結局22年もかかった。
でも、新しい土地でも何も変わらなかった。相変わらず僕は自分を殺している。

姉は軽やかに逃げ出した。この世界そのものから。
この星も何もかもを切り捨てて。

(つづく)


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