- スタヂオ世界機械

 ようこそ
  世界機械 への 接続 を 歓迎します

■ 2009/04/02

{∵}< 10 Years

2009年の3/31で関東に出てきてから10年が経ちました。
ゲーム会社を辞め、フリーになってから5年。
なんとかこれまで生きてこられたのは、大勢の方の有形無形の支えがあったからで、本当に感謝です。

そして、何より、
今でも世界機械に接続してくれてるあなたに最大の感謝を捧げます。

今後の更新はBlogで行うことにしました。

スタヂオ世界機械 neuron note

これからもよろしくお願いいたします。

■ 2009/03/26

{∵}< ありがとう おやすみ

昨夜は、友人の根岸裕幸の通夜だった。
これからという時に他界してしまったのは残念でならない。

ウェブ黎明期における彼&ゲリスタとのファーストコンタクト、
リアルでのセカンドコンタクトを通じて、彼の中にはオレと「同じ種類のモノ」があると確信した。

彼は世界をゼロからスクラッチビルドできる希有な人材だった。
オレは彼のつくる物語が本当に好きだ。

彼の物語に対する指向は一貫していて、「不遇の天才が世界を変える物語」を好んで書いていた。
(そのことを指摘した時、彼が「あーそうかも」と照れたように言っていた事を思い出す)

今となっては、彼自身が、彼の物語の主人公たちに被って見える。


戦後誕生したOTK業界は、潮の満ち引きのように揺り戻しとカウンターを繰り返しながら、密度と質を漸増させ、大きなうねりとなってひた走っている。
一人のクリエーターができるのは、その過程に小さな一滴を投げ入れることだけなんだけど、投入された滴が一定の閾値を越えた瞬間、エポックメイキングな作品が、うねりの中から産み落とされる。

根岸は逝ったが、彼の生み出した物語は残る。
彼が見つけ出した物語の要素と視点は、
彼の物語に触れた者の中にmemeとして残る。

次のエポックメイキングが誕生した時、
彼の作品を知るものはその中で、
彼が生み出したmemeが囁いているのを知ることになるはずだ。

ありがとう根岸。
オレは、君のことを唯一のライバルだと思っていたよ。

■ 2007/07/18

{∵}< 没原稿供養

脳Rギュル いよいよ(7/18)発売です!

ヤングガンガン連載中のライオン丸Gもこれまたよろしくお願いいたします。
7/20売りの号まで、永川脚本です。

これだけでは何なんで、
若人向けに、ゲームブックを紹介してくれと依頼されて書いたものの日の目を見なかった原稿をのせておきます。

でも、若者がこんなゲームブック話を読まされても困るよね……。

■ゲームブックはポストモダン

 モーターヘッドと同じくらいにはポストモダンだよね!
 ちなみに、「モーターヘッドはポストモダン!」ってのは、今から20年ほど前に発売された、ファイブスター物語 第2巻(永野護 角川書店)の帯に書かれていた煽り文句で、そういうのが流行った時代だ。(※モーターヘッドはファイブスター物語に登場するロボットの総称)
 で、まさしくこの1980年代がゲームブックの黄金時代だった。

■ゲームブックとは何か
 てことで、第1回は失われたメディアであるゲームブックをとりあげたいと思う。
 といっても、21世紀の現在、ゲームブックというメディアはほとんど絶滅している。もしかしたら見たことが無い人だっているかも知れない。
 ゲームブックってのは、読者が主人公の行動を選ぶことで、次に読む部分が変わる本だ。
 具体的には文章のパラグラフ(段落)毎に番号がふられていて、パラグラフの最後に、主人公のとれる行動(選択枝)と番号のペアが並んでいる。読者が選択枝を選ぶというのは、対応した番号のパラグラフを読むということ。ページを移動して該当のパラグラフに辿り着くと、そこには行動の結果が書かれている。ゲームブックはこうやって読み進めて行く。
 選択肢を選んでゲームを進めるというのは、サウンドノベル、例えば「弟切草」(チュンソフト)や、星の数あるギャルゲームなんかと同じ体裁だ。サウンドノベルは分岐するストーリーを楽しむゲームだけど、ヒットしたゲームブックを見てみると、ほとんどが、文章を読ませるよりも、ロールプレイングゲームを紙上で再現する事が主眼となっている。
 ゲームブックの流行のキッカケとなった「火吹き山の魔法使い」(スティーブ・ジャクソン イアン・リビングストン 社会思想社)は、最初のゲームブックと言っていいと思うんだけど、これからしてキャラクターはパラメータを持ち、ダイス2個を使った戦闘ルールを持っているんだ。ちなみに、この「火吹き山の魔法使い」は大ヒットして、50万部も売れた。その発想は仲間がいないと遊べないTRPGを一人でプレイするためのものってことらしい。これはコンピュータロールプレイングゲームの傑作「ウィザードリィ」が製作された経緯と同じだ。

■ロールプレイングゲームとゲームブック

 それじゃ、何で傑作ゲームブックがロールプレイングゲームを一人で遊ぶスタイルになっているんだろう。これは、ゲームブック誕生の経緯がそうだからってだけじゃない。
 これは、選択肢の妥当性に関係がある。具体的に言うと、右か左か道を選んで、右に行ったら落石でゲームオーバーとか納得いかないよね?でも、右の道は崖で、小石がパラパラおちてきているとか書かれていたら、右の道には進まない。じゃぁ、そんな選択肢なくてもいいんじゃ……。なんて調子で、選択肢を作るのは難しく、どんどん普通の小説になってしまう。
 これが、落石で5ポイントのダメージ!なら、なんだよーとか思いつつもある程度許容できるんじゃないかな。そういった理由でロールプレイングゲーム風味とゲームブックの選択は相性が良かったんだ。
 さらに言えば、読者を観客にするか、プレイヤーにするかって話。普通の小説では、どんなに主人公にシンクロして、これは私!とか思っても、結局のところ読者は観客にすぎない。物語の展開には干渉できず、作者が用意したエピソードの、意図した区切りを意図した順序で見せられるだけの存在だ。
 ゲームブックの場合、読者に選択をさせる事で、読者は観客からプレイヤーとなる。 だから、ゲームブックの多くは二人称で書かれている。「君は扉を蹴破って、部屋の中に躍り込んだ!すると……」普通の小説で、二人称で書かれているモノはほとんどない。
 この場合、先にあげたようなつまらない選択肢を排除し、どちらも同じくらいに妥当で苦悩に満ちた選択を積みあげていくのは難しい。そういったシチュエーションを思いつくのが大変というより、そういった選択は複数のエピソードを積み重ねなければできないからだ。その場合、やはり読者は観客に近づいてしまう。細かい選択肢を積み重ねていけば、それはエピソードの目撃ではなく、体験に近づいていくので、臨場感が高まっていく。
 これらの理由で、ゲームブックはロールプレイングゲームに近づいて行ったんじゃないかな。
 この経緯は大きな意味があると思わない?
 小説や映画なんかの、固定された物語、観客を相手にした物語ならば、プレイヤーに与えるものは注意深くコントロールして、選択肢が見えてはいけない。さっき●●すりゃいいんじゃないのってなったら興ざめだよね。
 逆にゲームなんかの、プレイヤーを相手にした物語ならば、選択肢を用意することで、体験してる感じを出してあげるべきなんじゃないかな。

■なぜゲームブックは没落したか

 それじゃ、何でゲームブックは瀕死の状態にあるんだろう。没落した原因の一つは単純で、つまらないゲームブックがつくられすぎたせいで、ジャンル全体が見捨てられてしまったんだ。
 もう一つは、家庭用ゲーム機と張り合って敗けてしまったため。ゲームブックの文書による表現力は、ファミコン時代、チープなドット絵の表現力をはるかに上回っていたんだけど、家庭用ゲーム機の進歩によって表現力で圧倒的に差を付けられてしまった。確かに文書が持つ力は素晴らしいけど、完璧じゃなくて限界もあるし、何より人を選ぶ。
 指輪物語を読んで、「まぁ古典だから……」とか歯切れ悪い感じだった僕も、映画を見たらエキサイト!って感じで、パラグラフを読んで胸躍らせるよりも、ポリゴンで描画されたダンジョンのインパクトに駆逐されてしまったんだ。

■オススメのゲームブック

 それじゃ、ゲームブックってその程度なの?ノスタルジー以外に見るべきものはあるの?って話になるんだけど、今の時代においても、見るべきものはある。
 コンピュータロールプレイングゲームでは実装が難しい交渉や、裏をかくっていうシチュエーションなんかが豊富で、遭遇ごとに、あの手この手で楽しませてくれる、そのもてなし感はなかなか新鮮だ。

 それじゃ、ゲームブックに興味を持ってくれた方のために、その中で今でもプレイする価値のあるものを紹介するよ。

「暗黒城の魔術師―グレイルクエスト〈01〉」(ハービー・ブレナン 創土社)
「ドラゴンの洞窟―グレイルクエスト〈02〉」(ハービー・ブレナン 創土社)

これは僕が一番好きなゲームブック(のシリーズ)だ。
長らく絶版になっていたのだけれども、嬉しい事に創土社から復刊が始まっている。

最後に絶版だけど、もし手には入ったら読んでほしいのがコレ。
「鷹の探索」(黒田幸弘 富士見書房)
もし古本屋で発見したら、是非ゲットしてほしい。

■次回予告
それじゃ、ゲームブックが接近していったロールプレイングゲームとはどういうものなんだろうか?
次回は元祖にして最高最強のロールプレイングゲームDungeons & Dragonsについて書くよ。
「少年よダイスを抱け」
それでは、これからもよろしくね。

■PROFILE
永川成基
脚本家・ゲームデザイナー。タイトー・SCEを経て現在はフリー。
ちなみに、似ているアニメキャラはAKIRAの鉄雄。
「"さん"をつけろよ、デコスケ野郎!」と知らない人に言われた事がある。

■ 2007/07/01

{∵}<

 今更ですが、アニメのブラックラグーンが面白いです。どうかなりそう。
 軽口を叩きながら鉄砲をバンバン撃ってモノがバンバン壊れるのは、生理的な快感があります。
 僕が映画ファイトクラブで一番好きなシーンは、
 中古車屋のバイト店員に銃をつきつけてて
「お前の夢はなんだ? 獣医になることか? 学校に行って勉強しろ。三年後そうなってなかったらお前を殺す」
 と脅すところなのですが、(セリフはうろ覚えです)
 そこで感じたのと同じような開放感を感じました。

 あと液晶モニタを新調しました。
 近頃の液晶の低価格ぶりは異常ですね。WSXGA+(1680x1050)の20インチというサイズで3万円でした。
 デカい液晶が生み出すハイエンド感は異常です。ただ画面がでかくなっただけにも関わらず、すごい高級なマシンを使ってる気持ちになりました(簡単)。
 今の液晶は安いくせに高性能で素晴らしい。
 ビバ! 技術革新!
 技術革新と言えば、

http://gigazine.net/index.php?/news/20070628_plastic_turn_oil/
プラスチックにマイクロ波を当てることで石油に分解する技術を開発

 これはマジですごいんじゃないでしょうか。
 いつか、白馬の王子様があらわれて、ステキなところに連れて行ってくれると考えている女子中学生と同程度の希望的観測で(つまり無根拠に)
 いつかプラスチックを石油に分解する微生物があらわれて、僕らを幸せにしてくれると信仰していたのですが、マイクロ波とは驚きでした。
 デロリアンが生ゴミで動くようになったのは2015年の事ですが、
殺伐と同じ事を繰り返しているように見える世の中で、テクノロジーだけは進んでいくのがわかりやすく見えて、僕の心を強くします。

 液晶の話に戻ります。僕の仕事の半分はExcellの巨大なシートをいじる事なので、作業効率が格段に上がりました。
もっと早く買えば良かった。
 これは、PC関係の買い物をするといつも思うことなので、必要な時にきちんと買って行きたい。カタログみたり、スペックを比較したりして買い物するのが億劫なんですよね。

 あと、最近買ってよかったのは、ユニクロのドライなんとかという、涼しい下着です。一日中PCの前に座ってポチポチしていても、人体の部位の中でオメガで象形されるパーツがドライ&クールを保ってくれます。
これまたビバ・テクノロジーです。

 以前から思うのですが、PCに向かう作業は不思議なものです。
 金属の円盤に磁気で記録されたビットのオンオフが変わるだけで、朝起きたときと、夜寝るとき、机の上で目に見える変化が何もない。
 これが何日も続くと、はたして自分はまともな事をしているのだろうかという漠たる不安におそわれます。日夜キーを押し続けるだけで、現実世界にマクロな影響を全く与えてないんじゃないか。
 以前読んだ精神科医の本に、おかしくなった男が無意味な機械を作り続ける話がありました。機械といっても、模型用のモーターで風車が回転するような単純なもので、何の仕事も行わないものです。男は、その機械が地球を守るために必要なのだと心底信じ込んでいる。だから仕事も辞めて、一日中毎日無意味な機械を作り続けている。当然生活に困るので、妻はパートに出て夫の仕事を支え続けたという話。
 自分のしている事が、この機械を作り続ける作業のような気がして不安になるのです。
 それを解消してくれるのは、ゴミ収集のおじさんです。自分が出したゴミが、きちんと回収されただけで、社会とつながってるような気がして、喜びを感じます。
 
 なんというか、まぁ、その程度の不安です。

■ 2007/06/15

{∵}<

4GamerのS.T.A.L.K.E.R.レビュー
http://www.4gamer.net/review/stalker/stalker.shtml
を見ていたら、あまりにAVALONなのでときめいた。
(動作スペックを満たすマシンは無いけど)
STALKERの原作はタルコフスキーの映画「ストーカー」で
AVALONも「ストーカー」の多大な影響化で制作されたので、画面が似てるのは当然かも知れないけど、これがPCゲームになったことで、ストーカーがAVALONに歩み寄ってきたような不思議な感覚がある。
(しかも重量制限の厳しいマゾゲー)

僕にとって色あせない名作っていうのは滅多に無くて、
「あれ、こんなショボかったっけ?」
みたいな感じで映画でもゲームでも本でも、過去に面白かったものを
再度消費すると、だいたいガッカリする。

その逆に、消費してる最中は微妙だったけど、
「面白かった事にしてる」映画や小説って誰にでもあるハズだ。

AVALONは本当に面白かった!

(ちなみにMF文庫の小説版は再読に耐えうる傑作!)
というかAVALONに接続したい。
STALKERで、疑似戦場体験の疑似体験ができるなじゃって思うとしびれる。
(AVALONいクリーチャーはいないけど)

サイレントヒルの裏の世界とか、ギーガーとかもそうなんだけど、
重工業のニオイのするものと、肉としての人体はなんでこんなにマッチするんだろうね。
そういえばWoWでOutlandに降り立った地域もDemonと機械のエリアで相当ときめいた。

思春期の女子がペルソナ3の頭に銃口を押し当てて悪魔召喚するのにときめくのと同じくらいときめく。

思春期男子がときめく、わけわかんないもの(昆虫、四十二の必殺技、LCLの成分)をX-Factorだとすると、
思春期女子が、くわえ煙草の不健康そうな中年にときめいたり、銃と流血と美少年拘束と鎖と軽いゴスの、死のニオイがするものにときめくのはまさにDeath-Factor(死のフェロモン)であり、共存できないよなー。

というかですね、OTKは今に限らず、あらゆる時代に産まれていたと思うんですよ。
マリー・アントワネット(CV坂本真綾)のドキュメンタリーを見てたんですが、
夫が鍵マニアでDIY大好きなといういかにもなOTKでグッときた。
あと女帝エカテリーナの夫もメタルフィギュアを使ったウォーゲームマニアで、これまたグッときた。
 どちらも歴史的評価は好ましからざるものとなってるんだけど。

というか、今の時代に産まれてなかったOTKはアニメもゲームもないから、神学やると思うんだよね。
 膨大な設定と、いろんなパラメータがそろってるから、それに後付設定足しまくりで、同業者と論争したりして、しかもそれで尊敬されたりしてとか考えると、OTKが最高に輝けた時代かもわからんね。

■ 2007/03/13

{∵}< Bites Vipers Getting Back

一年近く放置しておりました。
Hypeになり続けるインターネットで、賢くなるのはスパムばかりですが、
あなたがこの場所を訪れてくれることを嬉しく思います。

この地にあなたが何をもとめられているのかは分かりませんが、
今の私の中にある物語を記したいと思います。

■Hard Fought Unit

これは「燦然世界」最強の星系級艦隊に喧嘩を売ったHFUと、
 教師に彼女をとられた高校生の話。
HFUはこの高校生の未来であり、両者は同一人物だ。

■現在・高校三年の春
「好きな人ができた」
その一言で終わり。オレの存在する現実は粉々になった。
「誰だ?」
オレにもプライドはある。
「せんせい」
「そうか」
急速に冷めた。オレはこの女が好きだったわけじゃない。オレを愛してくれる人間が好きだった。

仲の良かった塾教師に初恋の事を聞いたことがある
「顔もわすれた」
そう言って笑った。当時はそれを照れ隠しの一種だと思っていた。そんなこともあるだろうと今なら思える。

自分の幻想を投影してるだけだ。
それに気づいた後は幻滅に変わる。

■1000年後
「帝国のモーターソウルだ!」
その一言で終わり。オレの存在する現実は粉々になった。
 ブレイクスルーにより、人は時間の矢から解き放たれた。時空連続体のあらゆる時間と場所に偏在することができるようになった。
 あらゆる世界、自分の思い通りになる世界に誰もがたどりつく事ができるようになった。あらゆる欲望はプリミティブに、単純になって、mv、ひらたくいえばパラレルワールドの中で最も可能性が大きな世界を見つけ出ことが至上となった。
HFUは Hard Fought Unit 塵戦機。可能性の小さな世界を殲滅するための存在。
HFUは確率論的に統合された人の相対知である艦隊によって指揮される。
 千年後のオレは、HFUだった。

■現在
オレは地学部に戻る。地学部とは名ばかりのボードゲーマーたちの集まりだ。

「何?珍しいじゃん」
 部長に声をかけられた
「あれ、もう始めてる?」
「いや」
「まだ参加できるかな」
 部長は笑い声をあげる。
「来ると思った。お前が帰る場所はここしかないからな」
「言うね」

■現在・夏
 地学部始まって以来、最大規模のSLGが始まる。キャンペーン期間は3ヶ月。
オレたちはそれをメガディプロと呼んでいた。
部長は決定論者で、乱数の存在を憎んでいた。よってゲームシステムの全ては人間的な交渉で行われる。それにはゲームシステムの改変自体も含まれる。
 僕はイタリアを担当し、部長はフランス、サエキは大国ロシア、ムロフシは満洲を指揮する。

■千年後
HFUであるオレは、割り当てられた世界をどうしても殲滅することができなかった。
そこは俺にとってのユートピアだったから。かわいらしく無害で、悲しいほど未来の無い世界。
だから、「艦隊」がそのmvを見逃すように細工をした。
それがバレてしまう。
オレは、「艦隊」から追われる事となった。

■現代
オレのイタリアはのらりくらりと、外向的脅威をかわしながら、目立たぬ程度に重要なポジションを得ることに成功する。
オレとムロフシは、ゲームシステムのアップデートによってクライマックスへと共闘する。

■秋・学校祭
 元彼女に、彼女が教師の子を妊娠したことを告げられる。
「なんでオレにそんな事言うんだよ」
「他に相談できる人いないもん」
「お前は最低最悪の女だ。聞きたくないよ、そんな話」

なんかもう嫌になっちまったよ
 もっとシルバニアファミリーとかそんな感じの世界で生きたいんだよ、オレは。かわいいものばっかで、なんかこういう鬱まるようなものが無い世界でさ。

「なら捨てておけよ」
「基本的には他人事なんだけど、心が乱れるんだよ、やっぱり。割り切れない」

中絶費用を工面する。

「冬に出す同人誌の印刷費用があっただろう」
「このゲーム(メガディプロ)で勝ったら貸してやる」
「オーケー」

■1000年後
絶体絶命の「艦隊」との戦い。
オレは、過去(といっても物理的かつトポロジカルな一点でしかない)の自分の戦いを思い出して(=その場に移動して)いた

■メガディプロのクライマックス。
最後の最後でムロフシを裏切らせ、それを契機にオレは勝利する

■元彼女に金を渡す。
「どうして…わたしのためにここまでしてくれるの?」
「感謝するのは間違ってる。君のためでも、ヤツのためにしたわけでも無い」
「…」
「オレは殺したいんだ。ヤツの子供を」

「やっぱり私、産む」
「できるものならやってみろ」
いいだろう。オレを憎んで生きてくれ。
これでいいんだろう?

■1000年後
これでいい。彼女の子供は複雑な連鎖の末、オレ(=HFU)が今現在、最も必要な「兵器
」を発見することに成功した。
「兵器」はmv間における同期を取るシステムであり、オレは体内に「兵器」を取り込むことで、あらゆるmvで単一の存在になる。

■ファミレス
 教師とサシで会話をする。
「ガキなんだよお前は」

聞こえるか?もし、お前の存在が本物なら、一つだけ願いを聞いてくれ。
アイツの車を吹き飛ばして欲しい。

吹き飛ぶ教師の赤いスポーツカー。

ありがとう。元気でな

僕は国道沿いの道を歩き出した。

■現代・衛星軌道上
 その姿を見守るHFUであるオレ。
 オレは教師に勝利し、同じ手段で、銀河艦隊に勝利する

■時空間が曖昧になった未来
 過去の自分に、ほんの少しだけ、手を貸す。
 これで因果の輪が閉じたって事だ。

■時空間が曖昧になった現在
 大人になったHFUの僕は、艦隊から守っていた世界を埋葬する。
 卒業式、部長との会話。

おしまい

■What's Old?

過去の日記やWhat's Newはこちら

2006 -
01 | 02 - 12 |
2005 -
01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2004 -
01 02 | 03| 04| 05| 06| 07| 08| 09| 10| 11| 12
2003 -
01 02 | 03| 04 05 06 - 12
2002 -
01 | 02 | 03 04 05 | 06 | 07 | 08 09 10 | 11 12
2001 -
01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 12
2000 -
01 02 03 | 04 | 05 06 07 08 09 10 | 11 12
1999 -
01 | 02 | 03 | 04 neuron note | 05 | 06 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
1998 -
02 | 03 04 05 | 06 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12
- 1997
Check Crimson Dynamo

Back to index...
※メールアドレスからNOSPAMを削除して送って下さい。よろしくです。