Souls Alike (EMI \ CDP7243 4 73628 2 8) US CD

01. I Will Not Be Broken (Gordon Kennedy, Wayne Kirkpatrick, Tommy Sims)
02. God Was in the Water
(Randall Bramblett, Davis Causey)
03. Love on One Condition
(Jon Cleary)
04. So Close
(Tony Arata, George Marinelli, Pete Wasner)
05. Trinkets
(Emory Joseph)
06. Crooked Crown
(Maia Sharp, David Batteau)
07. Unnecessarily Mercenary
(Jon Cleary)
08. I Don't Want Anything to Change
(Maia Sharp, Liz Rose, Stephanie Chapman)
09. Deep Water
(John Capek, Marc Jordan)
10. Two Lights in the Nighttime
(Lee Clayton, Pat McLaughlin)
11. The Bed I Made
(Maia Sharp, David Batteau)


Produced by Bonnie Raitt
Recorded by Tchad Blake at Sound Factory, Hollywood California

Musicians
Bonnie Raitt : Slide Guitar, Accoustic Guitar on (8)
George Marinelli : Electric & Acoustic Guitars, Backing Vocals
Jon Cleary : Wurlitzer, B3, Piano, Second Rhythm Guitar, Backing Vocals
James "Hutch" Hutchison : Bass
Rickey Fataar : Drums, Percussion

Additional Musicians
Mitchell Froom : Minimoog, Rhodes, Dolccola, B3, Orchestron, Penny Osley, Add'i Wurlizer
Maia Sharp : Backing Vocals, Tenor Sax, Baritone Sax
Arnold McCuller : Backing Vocals
Sweet Pea Atkins : BAcking Vocals
John Capek : Percussion, Bass, Piano
David Batteau : Guitar Synth


 前作までは、誰かと並列してプロデューサーにボニー自身の名前がありましたが、今回は、ボニー
単独となり、コ・プロデュースと一歩退いた形でチャド・ブレイクの名前があります。しかし、逆に前作
までよりチャド・ブレイクの無機的な感覚がより現れているのは不思議です。

 「Nick of Time」(1989)以降は、必ず数曲あったボニー自作の曲がひとつもないというのも目につき
ます。その代わりというのか、乾いた大地を吹き抜ける疾風に巻き上げられた砂埃にまみれたような独特
の個性を持つ歌手マイア・シャープの作品を3曲も取り上げています。その多彩な選曲センスの良さが
特徴であるボニーが、同じアーティストの曲を1アルバムに3曲というのは、異例で、自身の代弁者
Souls Alike)と位置づけているのでしょうか。
 レコーディングは、前作からのバック・バンドにほとんどの演奏をまか、せ、スタジオ・ミュージシャンの
手を借りていないのは、現在のバンドの演奏能力の高さを物語っています。とくにキーボードのジョン・
クリアリーが加わってからは、バンドのことは、すべて彼まかせで
OKと思えるぐらいボニーの負担は軽減
され、歌とギターに専念しやすくなったと思います。

 これまで、スライド・ギターはブルース、ロックン・ロール風な曲でプレイしていましたが、今回はシー・
レヴェルのメンバーだったランドール・ブラムレット作の「
God Was in the Water」のような異質なタイプの
曲でも試みていて、初期のローウェル・ジョージのようなミステリアスな雰囲気を生みだしています。同時
に、現在のバンドの要であるジョン・クリアリー作の定番ニュー・オーリンズ風「
Unnecessarily Mercenary
では、聴き馴染んだブルージーなスライドもきっちりプレイしています。ちょっと新しい挑戦ができるのもジョン
・クリアリーの存在あって生まれた余裕からでしょう。

 これまでのキャリアに逆らわないリラックスして自然な演奏と共に、ちょっぴり違った面も見せてくれた
ベテランの味あふれる好アルバム。

1971 Bonnie Raitt1972 Give It Up1973 Takin' My Time1974 Streetslights1975 Home Plate1977 Sweet Forgiveness
1979
The Glow1982 Green Light グリーン・ライト1986 Nine Lives ナイン・ライヴス1989 Nick of Time
1991
Luck of the Draw1994 Longing in Their Hearts1998 Fundamental 2002 Silver Lining 2005 Souls Alike

Bonnie Raitt