My Favorites 2000

2000年にリリースされた新作のなかで私が気に入ったアルバムを10枚
選びました。順位はつけていません。また、その他の場所で発表したものと
微妙に違っているのは、その後に入手したものが加わったり、ボーダーライン
上のものを入れ替えたりしたためですのでご容赦ください。

Laura Allan / Telegraph
70年代にデビューしながらもこれがやっと4作目という寡作な人です。
シェリル・クロウのような最近の歌手の影響も見られます。デビュー当時ほどヴァレリー・カーターっぽさはありませんが、瑞々しさは失っていないです。90年代の混沌した音楽の中に70年代ウェストコースト・サウンドの爽やかさを懐古趣味としてでなく蘇らせています。
Laura Nyro / Live from Mountain Stage
すでに亡くなってしまったローラ・ニーロの生前90年のライヴ。
通算3枚目のライヴ・アルバムとなりますが、これは声の艶もよくベスト・コンディションです。ヒット曲、代表曲を集めたベスト・アルバム的ではない地味な選曲が心に染みます。
Juliana Hatfield / Beautiful Creature
音楽性の幅を広げジュリアナの新境地を見せました。荒っぽくギターをかき鳴らすサウンドと可愛い声に過激な歌詞のコントラストが売り物でしたが、ここでは荒っぽさは影を潜め、逆にこれまで淡々としていることが多かったヴォーカルでエモーショナルなところも見せているのが面白いです。
Aimee Mann / Bachelor No. 2
映画「マグノリア」のサウンドトラック盤で再び注目されたことで陽の目を浴びたアルバム。他の誰でもないエイミー・マン独自の世界を完成させています。
Fisher / True North
MP3による音源配信で人気を得、CDデビューを果たしたというインターネット時代の新人。一昔前ならジョニ・ミッチェル、キャロル・キング、ローラ・ニーロが影響力を持っていたけど、今はサラ・マクラクランの時代というのを実感させるアーティスト。
Nina Gordon / Tonight and the Rest of My Life
ヴェルーカ・ソルトというお気楽でノイジーなオルタナ・ポップ・バンドにいた人のソロ・デビュー盤。バンド時代とはうって変わってエイミー・マンのようなフォーキー・ポップです。エイミー、フィオナ・アップルのプロデューサー、ジョン・ブライオンと共にバックを務めるレターズ・トゥ・クリオのメンバーが好サポート。
The Corrs / In Blue
シャナイア・トゥエインのプロデューサーの力を借りて、唯一ブレイクしていないアメリカ進出を意識したため表面的にはアイリッシュ色は薄れたものの、ポップ・ロック・アルバムとしては上出来。
Anastacia / Not That Kind
クラブ・ダンス・シーン向けに売り出されていますが、実際は本格派ブルー・アイド・ソウル歌手。器が大きすぎてレコード会社もどう売ったらいいのか判らないのかも。AORっぽいバラードからノリのいいダンサブルな曲まで幅広くパワフルに歌いこなせます。
Frogwings / Croakin' at Toad's
オールマンのデレク・トラックス、アクエリアム・レスキュー・ユニットのジミー・ヘリング、ブルース・トラヴェラーのジョン・ポッパー等90年代サザン・ロック系ミュージシャンによるセッション・グループのライヴ・アルバム。
だらだらアドリブ・ソロを垂れ流すようなジャム・バンドと異なり、次に誰が何を演りだすか判らない緊張感は、オールマン・ブラザーズ・バンドの全盛期を彷彿させます。
Gretchen Peters
マトレイサ・バーグと共に多くの女性カントリー歌手に曲を提供しているシンガー・ソングライターのソロ第2作。上手さで聴かせるマルティナ・マクブライドトリーシャ・イヤーウッド等グレッチェンの曲をカバーしている人と違って、作者ならではの切々と語りかけるようなヴォーカルが魅力。

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