第37話(米初回放映・1976年1月28日)
脚本 / アーサー・ハイネマン(Arthur Heinemann)
監督 / ウィリアム・F・クラクストン(William F. Claxton)
数学の試験で、地区の代表に選ばれたメアリー。
ローラは喜び、応援する一方で、少し複雑な気持ちもあるのでした。
何でもできるメアリーと比べて自分は・・と考えてしまいます。
メアリーにも、優秀であるが故の悩みやプレッシャーがあります。
ベッドの中でローラがメアリーに、やきもちを焼いていたことを謝るシーンの後、メアリーもその気持ちが分かると話します。自分もローラにやきもちを焼くことがある、父さんがローラの方が好きなんではないかと思うことがあると言うのです。
完璧だと思っていたメアリーの本音にローラは驚くのでした。重要なシーンだと思います。
(参照・TOSHIBA EMI『大草原の小さな家』第3集、 Best Selection Vol.17)
ミネソタ州の数学チャンピオンを決める最終テストがミネアポリスで行われることになりました。
代表に選ばれたメアリーは、通知を父さん、母さんに見せ、張り切って支度をはじめます。
父さんと母さんは、何とかしてやりたいと思うのですが、旅費やホテル代を用意することができません。
そのことを父さんがメアリーに伝えに行くと、メアリーは、
「本当は行きたくなかった」「旅行ってあんまり好きじゃない」と急に言いはじめます。
父さんは、一生懸命我慢しているメアリーを見て、かわいそうでならないようです。
夕飯後キャロラインとふたりきりになった時、
「泣くなり、怒るなりしてくれたほうがいい」と言っていましたが、その気持ち、分かるような気がします。
メアリーは「仕方ない」とさばさばしたようすで、ローラに先生には心配かけたくないから黙っていてくれるよう話し、先生には「行きたくない」とミネアポリス行きを断ります。
ローラは内緒でビードゥル先生に相談します。
その日、臨時の学校の委員会がひらかれ、結果をハンソンと先生がインガルス家に伝えに来ます。
メアリーのことは町の名を高めるチャンス、満場一致で町が費用を出すことを決めた、と。
みんなの期待を受け、メアリーは試験を受けに行くことになりました。はじめての汽車の旅でもあります。
手紙を届けた少年
Ricky Segall(リッキー・シーガル)
1969年3月10日、ニューヨーク州ロングアイランド出身。
125話「父への思い」トッドの少年時代役で出演。
メアリー・オドンネル:Mary O'Donnel
Mindy Dow
嬉しいのと、励ましたいのとで、ハンソンは言ったに違いないのですが、試験を終え、翌日の結果を待つメアリーのプレッシャーになってしまいます。
同じ頃、ローラもまた、このセリフが頭に響いています。
メアリーの付き添いで留守の母さんの代わりをはりきってこなしていたのですが、良い結果を信じてメアリーのために焼いたケーキを崩してしまいます。
何でもできる姉さんと比べて、また自信をなくしてしまうのです。
母さんとメアリーが帰る日の朝、自分は「ダメな子」だと落ち込むローラに父さんは、そうは思わないと言います。
「この二日で父さんは2キロ太った」
母さんの代わりをがんばってこなしたローラをほめてくれたのです。
試験の結果が発表されました。一等は、「メアリー・・・・オドンネルさん」
メアリーはがっかりします。そして二等は、「メアリー・・・インガルスさん」
良い結果だったと母さんに言われても、メアリーはずっと浮かない顔をしています。
町のみんなは、一等でなくては喜んでくれない、合わせる顔がないと思い込んでいるのです。
馬車が町に到着しました。楽隊の演奏があり、「おめでとう」の紙を持った人もいて、たいへんな騒ぎになっています。
メアリーは馬車を降りることが出来ません。迎えに来た父さんに、一等じゃなかったことを告げます。
もう町にはニュースが入ってきていたのです。みんなメアリーの二等を大喜びしているのです。
メアリーのことが新聞に載り、ウォルナットグローブの町の名はミネソタ中に知れ渡った。町の誇りだと、ハンソンがあいさつをします。
そして、「精一杯やってくれたことが何よりのおみやげ」だと。
一生懸命やって失敗したからって責める人はいません。これは、メアリーに対しても、ローラに対しても同じだと思います。
完璧に見えるメアリーにも、それ故のプレッシャーがあり、奔放に見えるローラにも、やはり悩みがあり、お互いにないものをうらやましく思ったりもします。
ちなみに私がたまに思うのは、ローラのセリフ
「私ってダメな子みたい。でも、ダメじゃないようにがんばる」です(笑)。