| 7月1日(木) | |
| 歯周病は生活習慣を気をつけることによって防ぐことができる病気なので、生活習慣病であると前回お話しました。 では、今日は、日々の生活でどのようなことに気をつけたら、歯周病を防ぐことができるのかについてお話しましょう。 歯周病のうち、炎症が歯ぐきに限局されている場合を歯肉炎といいます。 下の写真をご覧ください。左の写真は、初診時。右の写真は、ブラッシング指導後の写真です。 20代の女性ですが、この方は、歯ぐきの腫れと発赤が主な症状でした。レントゲン写真、ポケットの検査の結果、歯肉炎であることがわかりました。 ⇒ 歯磨きのコツをお教えして、ついていた歯石を取っただけで、歯茎の赤みは減り、歯ぐきの腫れは、軽減しました。ご本人が、特に下の前歯の歯ぐきの腫れを気になさっていましたので、次回来院されるまで、歯磨きを頑張られたようです。歯磨き指導後の来院では、磨き残しを調べる染め出し液を使っても、ほとんど色がつきませんでした。 この症例からわかるように、まずは、歯と歯ぐきの境目の汚れを歯ブラシで機械的に取り除く技術を身につけることが一番大事です。 川西 |
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| 7月4日(日) | |
生活習慣の中でも、歯周病に及ぼす大きな影響として、喫煙習慣があげられます。タバコがガン・心臓病など全身疾患に関連することは広く知られています。それにもかかわらず、日本では、未成年者や女性の喫煙者が増加し、先進国の中でも喫煙率が非常に高い水準にあるのが現状です。![]() 喫煙が全身にはもちろん、歯や口腔にも重大な影響を及ぼします。 その中でも、歯周病には喫煙は、重大な危険因子になります。その理由は @ タバコに含まれるニコチンが歯ぐきの血流の流れを悪くする。 A 歯ぐきに酸素が行き渡らず、歯ぐきの抵抗力が弱まる。 B タバコによって唾液の分泌が抑えられるため、口の中は不潔になりやすく、歯垢がつきやすくなる。 C タバコの煙のニコチン、タールなどの有害物質が歯ぐきへの直接作用する。 このようにタバコの「百害あって一利なし」は、歯周病にもあてはまります。 一生懸命歯を磨き、歯医者にも熱心に通っているのにいっこうに歯槽膿漏が良くならないという方、 もしもタバコを吸っておられるのであれば、全身の健康のためにもまず禁煙されることをお勧めします。 たばこの煙による健康への悪影響は喫煙者本人にとどまりません。他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙についての健康影響は、流涙、頭痛などの症状だけでなく、肺がんや虚血性心疾患等の疾患の死亡率等が上昇したり、非喫煙妊婦でも低出生体重児の出産の発生率が上昇するといった研究結果が近年多く報告されています。小児では、気管支炎といった呼吸器疾患等と関連があると報告されています。また、乳児では乳幼児突然死症候群と関連があると報告されています。 さらに、青少年期に喫煙を開始すると、成人後に喫煙を開始した場合に比べて、がんや虚血性心疾患などの危険性がより高くなります。肺がんでは、20歳未満で喫煙を開始した場合の死亡率は、非喫煙者に比べて5.5倍となっています。また、「平成10年度喫煙と健康問題に関する実態調査」(厚生労働省)によれば、吸い始める年齢が若いほどニコチンへの依存度が高い人が多くなるという報告が出ています。 喫煙開始年齢別肺がん標準化死亡率(男) (厚生労働省)さて、禁煙を始めようと決意したけれど、長続きしない!禁煙なんて大変だ〜!と思われる皆さん、インターネットでの禁煙サポートもあります。【インターネット禁煙マラソン】http://kinen-marathon.jp/ |
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| 7月11日(日) | |
| 生活習慣の中で、歯磨きの習慣と、喫煙が歯周病に影響を及ぼすことをお話しました。そのほかの生活習慣では、どのようなことが歯周病に影響を及ぼすでしょうか。 食習慣 バランスのとれた食生活は、全身の健康を促して歯周病になりにくくします。 戦後日本人の食生活は欧米化するとともに、ソフト化しました。その結果、咀嚼力が低下し、顎の発達が悪く、歯と顎の不調和を原因とした不正咬合や顎関節症の発症頻度が高くなっています。一方、口腔内の自浄作用は唾液の分泌、咀嚼運動に基づいているため、咀嚼運動が十分に行われないときには、食物は自浄作用の内部分に停滞し、口腔衛生状態も悪くなります。 繊維性の食物など歯ごたえの強い食事をとることは、歯を支えるアゴに活力を与えるだけではなく、唾液の分泌を促して歯を汚れにくくし、細菌と炎症に対する抵抗力を高めて、歯周病になりにくくするのです。 身体活動と休息の習慣 適度の運動と節度ある休息および就眠の習慣は、全身の健康を促し、歯周病になりにくくします。お口の中は、体の中の一部ですので、体が疲れた時には、落ち着いていた歯周病菌が活発になり、歯ぐきが腫れたり、膿がでたりすることがあります。 かみ癖の習慣 歯の欠損・歯ならび・噛み合わせの異常などのさまざまな要因から、左右どちらかの奥歯だけとか前歯だけで偏ったかみ方をしている人があります。偏ったかみ方をしていると、一部の歯だけに力が加わって、歯周病になりやすくなります。 歯医者に行かない習慣 すごく痛くならないと歯医者に行こうとしない人の多くは、今は、症状が出ていなくても、口の中の何らかのバランスがくずれています。すでに歯周病になっていることも多く、軽度な時に問題を見過ごすことになります。その結果、歯科を訪れたときには、もうどの歯もぐらぐら動き出していて、重症である場合モあります。定期的に歯科でお口の中をチェックしてもらう習慣や、お掃除をしてもらう習慣は、歯周病から歯を守るときには大切です。 ![]() 『健康おかやま21の目標は、健康的な生活習慣の形成と保健行動の変容を通じて歯科疾患の宿主性(ヒト)及び環境リスク・ファクター(歯科疾患修飾因子)の除去、低減を図り、歯科疾患の予防及び治療効果を一層高めようとするものです。』とあります。http://www.pref.okayama.jp/hoken/kentai/kenkou/okayama21.html 日々の診療の中で、患者さんのお話を聞きますと、歯周病から歯を守るためには、どのような生活習慣を改善すれば、歯周病のリスクファクターを減らすことができるのかというごく基本的なことを、広く多くの方に知っていただく必要があると感じ、3回に渡って歯周病と生活習慣について書きました。 川西 |
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| 7月18日(日) | |
| 暑中お見舞い申し上げます 今年の夏はことのほか暑いように感じますが 皆様いかがお過ごしですか。 新潟、福井のあたりでは 豪雨に見舞われ、テレビを通して見る惨状に 心を痛めています。お見舞い申し上げます。 さて、子どもたちの夏休みが始まりましたね。 今年の夏休みは、例年より少し長いと、ニュースで伝えられます。 『もう少し学校へ行ってほしいのに・・・』と おっしゃる お母様の声も耳に入ります。 わが身を振り返り、(*¨)(*..)(*¨)(*..)うんうんとうなずいてしまいますが・・・(^-^; もし、まだ 歯に治療が済まれてないお子さまがいらっしゃいましたら、 ぜひ、この機会に治療を済ませましょうね。 また、『虫歯の治療は済んだけれど、うちの子は虫歯になりやすいのよ〜〜』 などと、嘆く方お母様も、ぜひ、ゆっくり時間のある夏休みを利用して、 ぜひ お子さまを歯医者へ送ってください。 受付で、そのようにおっしゃってくださいましたら、 どうして、虫歯になりやすいのか、調べ、 一人一人にあった 虫歯予防のプログラムを作成します。 では、暑い夏を元気で乗り切りましょう。 川西克子 |
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| 7月25日(日) | |
| 右の写真は、『ダイアグノデント』という機械です。 従来、初期虫歯の発見は、視診・触診およびX線が主な手法でした。 見ただけで、歯に穴が開いている場合は、虫歯だとすぐにわかりますが、 歯の溝が黒くなっている場合など、それが虫歯であるのかどうか、 判断が難しいことがありました。 このような場合、『ダイアグノデント』は、非常に便利です。 ペンのような先を歯面に当てると、出た光が、歯質にあたり、はね返ってきます。 このはね返ってくる光で虫歯かどうか判断します。、 診査は、光を当てるだけですので、まったく痛みはありません。 数値が高くなったとき(歯のカルシウムがたくさん溶けているとき)は、 機械が 『ウ〜〜〜ウ〜〜』と、歌(?)を歌いだしますが・・・ この機械の利用によって、見つけにくい初期の虫歯が発見できます。 また、削って詰める必要のない歯質(再石灰化する可能性のあるエナメル質)を 壊してしまうことなく、予防的な処置で、経過を観察することもできます。 歯を削るのを最小限にとどめるのに とても役に立っています。 川西三貴 |
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