思えばこの仕事についた頃は活版印刷がメインの時代。そこで和文タイプをやっていた。明朝・ゴシックしかない世界。文字サイズは「号」と「ポイント」。もちろん長体や平体という文字の変形もなかった。
選べるものが少ない中で印刷物の元になる「版下」を作るという作業をしていたのだが、今の時代になってもそれが基本にある。
パソコンの普及にともないDTPの世界も大きく変わったが、昔に比べもっとも大きな違いというのは、いま私たちが使っている「道具」は専用機ではなく一般に普及されたパソコンだということ。
それ以前は数百万円もするような専用機を購入し出力までが一貫したシステムで出来ていた。
しかし「それしかできない」から「なんでもできる」になって、印刷物のデザインというのは大きく変動した。また方向性もあやふやになり、例えばイラストレーターやフォトショップを使えるPCさえ購入すれば、その日からデザイナーという輩も増えたのも事実。
昨今の印刷物等々を見ていると、トッピングや包装に凝ったモノが目につく。しかし肝心なのは中味。これは今も昔も変わらない。見た目の派手さにまどわされる事なく、クライアントが何を望んでいるか、という事を第一に考えたいものだ。商業デザインは所詮、額縁でしかない。メインの絵を殺せば価値がなくなるのである。

例えば、広告のデザインを考える上で、流行というものは見逃せない。しかし、オリジナリティがなくなればダメである。
デザインするというのは、薬の調合にも似ている。いろんな要素のモノを集めひとつにまとめる。たくさんの要素を集めたからと言って効かなければ意味がない。量より質。当たり前のことだが、この当たり前の事が出来ていないことが多い。
我々デザイナーにとって、その要素を入れた引き出しをたくさん持つことが大切だと思う。たくさんの引き出しの中からベストマッチな要素を選ぶ。しかし、この様々な要素の入った引き出しはカンタンには手に入らない。ここが肝心なところで、やはり日々の勉強がモノを言う。いいモノをたくさん見て、経験を積んでいく上で自然と引き出しは増えてくる。流行を追っていれば、机の上が煩雑になるだけだ。
発明者ではなく、発見者になりたい。そういう意味でもデザイナーは冒険者が望ましいだろう。

よくデザイナーを芸術家と思い込んでいる人がいる。これは似て異なるモノ。もちろん芸術性も必要だが、我々商業デザイナーは自分の為ではなく消費者の為にデザインしなければならない。いかに、その商品等の対象になる人達にウケるかである。自分だけが気に入るではダメだ。これは趣味ではなく仕事なんだから。
昔の仕事に自信をなくせ。でないと新しいデザインは生まれてこない。
もうひとつ。舞台には上がるな。裏方の仕事をしろ。照明で周りが見えなくなってしまうぞ。

最後に一言。新幹線の車窓にひろがる日本一の山、富士山。あっという間に見えなくなるが、やはり美しいものである。しかし、その登山道に立てばどうだろう。美しく見る為には距離を置くことが大切だ。デザインも同じ事が言えると思う。入り込み過ぎると見えなくなってしまう。常に引いた目で見る事ができるよう努めていきたいものである。

会社概要
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  法人名称
有限会社三馬力デザイン
   創 業
平成6年6月1日
   代表者
代表取締役 宇佐美コーゾー
   設 立
平成8年2月6日
   資本金
300万円
 本社所在地
和歌山市北島404-87
事業所所在地
和歌山市西高松2丁目11-41
  取引銀行
きのくに信用金庫
       紀陽銀行

●メディアユニバーサルデザインの講習を受けました。

業務内容
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 印刷に伴うデータ作成及び企画・デザイン
 ロゴタイプ・マークの作成
 その他のデザイン業務
 各種印刷
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お問い合わせ等は下記まで
a/usuke@ab.auone-net.jp
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