核戦争を防止し平和を求める茨城医療人の会
Medical workers conference in IBARAKI prevent a nuclear war and seeking peace

連絡先 300-0045土浦市文京町1-50富士火災ビル3階 茨城県保険医協会気付
電話:029-823-7930 FAX:029-822-1341
メール:MAIL

  1945.8.6Hiroshima
  1945.8.9Nagasaki

東日本大震災で被災された方々の
一刻も早い救済と復興を求めるとともに
被害を拡大させた福島原発事故に厳重に抗議します。

第一回原発問題学習会
「原子力の仕組み・原発開発の歴史から」
長坂元山形大学教授。

茨城の原発は安全か
会報21号より

  基礎から学ぶ原発問題
第2回 「福島原発事故緊急報告」
第3回「原子力に代わる代替エネルギー」
ネット配信しています!!
 


戦争を防止し平和を求める茨城医療人の会 第9回総会

2012年7月8日(日)午後

時間と会場は後日お知らせしま

記念講演 「被爆者医療からみた原発事故~被爆者2000人を診た医師の警鐘」

    郷地秀夫さん(東神戸診療所所長、原爆症訴訟支援ネット兵庫共同代表)

 
 

被爆者訴訟を支援してきた郷地さんは「国は一貫して、原爆の放射線被ばくを過小評価してきた。福島の事故での対応の悪さは原爆の場合と重なっていることを伝えたい」と、昨年8月に「被爆者医療から見た原発事故」(かもがわ出版)を出版しました。講演会では、この本の執筆後のことをお話いただきます。従いまして、参加される方は原発事故や放射線被ばくについて基本的な理解をされていることを前提に講演されます。

 

22回核戦争に反対し、核兵器廃絶を求める医師・医学者のつどい
 第2分科会 原発事故問題「医師・医学者に求められることは何か」を担当して
2011年11月6日 大前比呂思  

 11月5日、6日の両日、さいたま市民会館浦和で、「第22回核戦争に反対し、核兵器廃絶を求める医師・医学者のつどい」が開かれた。全国の反核医師の会から、多くの会員が集まったが、今回は、核兵器廃絶と並んで、「歴史的な福島原発事故とその被害者に、医師・医学者、反核医師の会がどのように向き合うのかも大きなテーマとなった」(青山邦夫実行委員長、全国保険医新聞2011年11月25日)。福島県と隣接し、県内に幾つかのホットスポットを抱える茨城県の当会は、6日の第2分科会「原発事故問題について」を神奈川県の会と担当し、主体的に取り組んだ。本企画では、福島原発事故後の放射線による健康被害をめぐる現状や問題点について、会員の貴重な経験や疫学的視点を踏まえて整理し、医師や医学者、特に反核の下に集う医療人に求められることを探った。市民団体からの要望や、南相馬市での除染活動に積極的に取り組む東大の児玉龍彦教授を初めとする多くの方からメッセージも寄せられ、定刻を過ぎてもホットな議論が続いた。

 斎藤紀医師(福島市・医療生協わたり病院)の講演からは、3月11日の事故以来、 今なお、年間推定累積空間線量が5mSvと推定される地域で、地域住民のニーズに応じた医療や情報を提供していくことの難しさが伝わってきた。避難地域に指定された飯館村でも、苦渋の選択の中での避難した住民は少なくなく、除染に限度があるからといって、避難が必ずしも最適な解決策とならない場合も多いことが浮き彫りにされた。晩発性健康障害に関する、放射線の危険と安全に関する評価と発言は難しく、情報の錯綜と混乱が地域社会に与える負の影響は大きい。福島県内のかなりの地域で、地域社会はまさに崩壊の危機に瀕しており、復興を目指す中で住民一人一人が価値観の再確認を迫られている。

 原発事故後に盛んになった、「子供の命と健康を守ろう、まずそのことを考える社会にしよう」という全国の母親の動きは、価値観の転換を迫る「お母さん革命」として、東大・児玉教授のメッセージでも強調された。その担い手の一つ、埼玉県の市民団体「SCR-みさと」からは、ホットスポットとなった地域での取り組みの一端が報告された。また、活動地域でのアンケート結果からは、医療者に対し、低線量被ばくによる健康影響について先入感のない診療、まず傾聴し共に考える姿勢が、強く求められていることが明らかになった。

 疫学者である津田敏秀教授(岡山大学環境学研究科)の講演では、まずICRPの直線モデルの原則が確認されたが、あわせて、ICRPモデルに見られる疫学的理解の不足と米国アカデミーからの批判も紹介された。また、今回の事故は、被ばく者個人に益が全く生じない一般公衆被ばくであり、医療被ばく・職業被ばくより厳密な正当化・最適化が必要なのは自明との指摘もあった。福島県では、今後何十年にもわたる健康調査が計画されているが、疫学調査として見た場合、現時点では、将来の分析疫学が成果をあげるために、記述疫学(放射線への曝露と症状・事象出現の記載)を、最大限進めることが大切である。現行の官製調査は、残念ながらその点不十分と言わざるを得ない。

 県民の不安解消を主目的とする現行の公的調査には、疫学専門家のみならず、地域住民に密着した臨床家の関与も不十分で、そのことが調査結果の回収率が低い一因となっていることは、斎藤医師からも指摘された。また、各地にホットスポットが見つかる中、対象は福島県民に限っていいのか? といった問題や、持続性低線量被ばくでの健康障害に定説がない中、国内の公害病や薬害の認定で繰り返されてきた、調査結果の恣意的解釈が繰り返される危険性はないのか? といった疑問が生じるのは当然である。また、今回のつどいと前後して、福島の原発事故については医学会・医師会主催フォーラムや学術会議主催シンポジウムも開かれたが、そこで、事故後の健康被害の可能性を極力少なく見積もると同時に、従来の原爆症や原発関連の労災認定についても科学的にみて過剰であるという趣旨の発言が、複数の専門家からなされたのには危険な動きが感じられた。

 今回の事故での情報の隠匿や操作は、SPEEDIの公表の遅れに象徴され、市民団体のアンケートでも、低線量被ばくについては、医療者との間で双方向性の情報ネットワークが望まれている。反核医師の会のメンバーには、原爆被ばく者の診療や認定に積極的に取り組んできた臨床家も多い。反核医師の会は、晩発性放射線障害について、疾患概念の形成に寄与してきた会員の知見を確認しつつ、南東北や北関東の会員からあがってくる臨床的事象を整理し、双方向性のネットワークを作ることで、原発事故後の健康被害について地域住民の希望にこたえつつ、記述疫学の充実にも寄与できる可能性を持つ数少ない団体である。

 現時点では、細かな放射線量測定による汚染マップの作成と地域ごとの線量低下を求める活動の強化、すなわち2次予防が優先されるが、一度事故がおきれば制御できない原発は、核兵器同様廃絶しかなく、それが放射線障害の究極の1次予防である。この2つの予防活動においても、医療者は主体的な取り組みが期待されている。

   
   

東京大学・児玉龍彦教授から「医師・医学者のつどい」第2分科会に寄せられたメッセージ

   

 お招きいただきましてありがとうございます。

 すみませんが、現在、本務のがん治療薬の開発と南相馬の除染で時間がありません。本当にすみません。

 福島の被災者が大変です。地震、津波、そして放射線被害、さらに食の安全と、次々襲いかかる災厄に立ち向かわれる被災者の方へご支援をお願いします。まだ気づいていない方が多いのですが、今回の事態の中で「おかあさん革命」ともいうべき変化がおこっています。

 避難についても、住民と話し合わないで避難というのは、従来型のパターナリズムにおちいりやすい危険があります。現地に行かないで測定もされず、住民とも話し合わないで意見を言われる医師がいるのに驚かされます。外科手術か内科手術かホスピスかを、患者や家族と相談しないで決める医師がいるでしょうか。調査なくして発言なし。厳しい言葉ですが、今ほどそれを感ずるときはありません。

 最初は文科省が1ミリを20ミリとしようとしました。しかし、南相馬からはじまったお母さん達が、これを福島だけでなく守谷、流山で転換させました。環境庁は放射性廃棄物100ベクレルを8000ベクレルにしました。横浜市役所がおかあさんと赤ちゃんで埋まったYouTubeに驚きました。生命と健康を守れという声が日本を覆い、今、おかあさん革命が静かに進行中です。
 時代が変わろうとしています。皆様もぜひ福島の被災者の支援をお願いします。


                                東京大学先端科学技術研究センター 教授 児玉龍彦

   
 
今こそチャンス !核兵器の禁止終了
原水爆禁止日本協議会事務局次長 土田弥生氏講演会

動画はこちらから


2011年6月5日 14;30-16;30
ワークヒル土浦 会議室


同日開催

福島原発事故経過報告

低線量被曝を考える視点 20mSvの意味

核戦争を防止し平和を求める茨城医療人の会総会


  第3回

  「原子力発電に代わる代替エネルギー」終了
  
  講師:元山形大学教授 長坂愼一郎氏

  とき:2011年5月22日(日)午後2時~4時
  ところ:いばらきコープ土浦店2階コミュニティルーム 

資料はこちらから(講演内容も更新中)


 
基礎から学ぶ原発問題第2回学習会 

「福島原発事故 緊急報告会」終わる

常用新聞(4月1日付)に記事が載りました。

報告書

講師:原子力資料情報室 上澤千尋氏

とき:3月27日(日)午後2時~4時
ところ: 県南生涯学習センター


リンク
原子力資料情報室
京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ
文部科学省で全国の放射線慮の測定値、飛翔予測
これまでの積算量(SPEEDI)を公開しています。

参考文献
「食卓にあがった死の灰」(講談社現代新書) 高木 仁三郎著
ネット上で中古本が手に入ります。(プレミアム価格でした)
七つ森書店より新装版が出ています。1400円+税


 


福島第一原発事故に関する緊急声明(第二段)

            2011年4月26日 核戦争を防止し平和を求める茨城医療人の会

現在、東日本大震災を誘因とした福島第1原子力発電所の事故による、放射性物質の拡散と汚染の結果、被災地域住民の不安は頂点に達している。4月17日には、東京電力が「福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」という今後6~9か月の工程表を示したが、その予定は楽観的すぎかつ具体性に欠けるとの指摘が、既に各所からあがっている。また、日本政府は4月11日に、事故を起こした原発から半径20km以上の地域にも避難指示区域を拡大すると発表し、22日には半径20km以内を警戒区域としたが、地元住民とのすり合わせのない決定は、住民の不安に拍車をかける結果となった。4月19日には、さらに広い範囲を対象地域として、文部科学省が学校での屋外活動の制限を打ち出すに至り、福島県内の原発近隣市町村にとどまらず、茨城県内でもますます不安はつのっている。

避難指示区域の再設定と、学校での屋外活動制限では、ICRPの勧告(2007年、2009年) 及び それに基づくICRPの今回の事故に対する文書(3月21日)が参考にされたが、緊急避難時の周辺住民の被曝線量の目安(20100ミリシーベルト)と事故対策進行時の一般住民の被曝放射線量の目安(年間1~20ミリシーベルト)で、各々最低値と最高値を採用した結果、一貫性のない国際的にみても理解しがたい決定となった。小児において、外部被曝のみで年間20ミリシーベルトまでの放射線被曝を許容する基準は、日頃、被検者の医療関連被曝に細心の注意を払い、年間5ミリシーベルトを超す場所を放射線管理区域とし、法的規制のもと線量計をつけ、成人労働者の被曝も1.3ミリシーベルト/3か月までに管理している医療者からみると、とうてい妥当なものとは思えない。

また、困難な現場で事故の処理にあたっている原発労働者の健康管理についても、作業が長期化するにつれ、メンタルケアも含めた種々の深刻な問題が生じている。しかし、基本となる被爆管理についても、管理手帳の記載不備が判明するなどあまりに酷い状況である。

政府、東京電力及び関係諸機関が、原発事故や関連する正確な情報を迅速に提出して共有し、国内外の叡智を集めて収束に向けた対策を立案し実施しなければならない。また、問題点も含め現状を明確に示して国民にわかりやすく情報発信する責務を負うのも、当然である。しかしながら、残念なことに、現状は、それとは程遠い状態である。この点に関しては、マスコミの責任は重大である。従来の原発安全神話のみを書きたて、国民に危険性の報道を意識的に避けてきた罪を免れることはできない。

ついては、私達は、政府、東京電力及び関係諸機関に対し、とくに下記事項を緊急に要望する。

一、   福島県内のみならず、東北・関東のひろい範囲で、とくに小中学校での放射線量の変化を継続して計測すること。そして、東電の発表した工程表に基づき、各地での6~12か月の累積線量の推移を複数シュミレーションし、詳細なハザードマップを作成すること。その際、気象庁は、風速や風向きの変化の資料など参考になるデータを全て提供し協力すること。

二、   学校での課外活動制限を外部被曝のみで年間20ミリシーベルト超とした理由をわかりやすく示すこと。とくに、医療機関等で法的に管理区域とされ、労災認定でも基準の一つとなる年間5ミリシーベルトを超える数値が、小児の一般被曝で許容される理由を科学的・医学的に明示すること。また、放射線医学総合研究所や長崎大学など、放射線医学影響研究機関協議会のメンバーは、現在の規制値の妥当性を検討し、必要に応じて認容できる規制値を新しく示し、その理由をわかりやすく国民に広く説明すること。

三、   原発事故の現場で、過酷な条件で働く労働者の健康管理に万全を期すこと。メンタル面でも十分なケアを行うと同時に、大量被曝事故の発生にも考慮し、とくに危険な業務に携わる労働者については、造血幹細胞移植のための骨髄保存を行うこと。

 現在の厳しい状況の中では、省庁間の壁は一切排し、情報の共有と発信を行わねばならない。また、放射線被曝や防護について専門的見識を持つ医師や科学者は、一度、経済的損失や社会不安の助長といった観点から離れ、まず、自らの専門性や科学性に基づいた判断や情報発信を行うべきである。かつて、水俣病やイタイイタイ病といった公害病で、権威ある医師や科学者が犯した誤りを再び繰り返すことは、けっして許されない。



福島第一原発の放射性物質放出について

マスコミの正確な危険性報道を求め、

政府の迅速な情報収集・発表を要求する緊急声明


常陽新聞(3月20日付)に掲載されました。

 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、今も逼迫した避難生活を送られている被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。

 福島第一原発においては、現場関係者の懸命の努力にもかかわらず、空気中への放射性物質の拡散が起こりつつあります。

 放射性物質の漏洩の規模は予測できませんが、状況により、人体に危険なことは言うまでもありません。

 ところが、これまで、NHKをはじめすべての民放テレビ、ラジオ、新聞による放射能汚染の報道では、原電敷地外の汚染放射能レベルが、数十マイクロシーベルト以下であり、人体への危険性の低さを説明するために、その放射線量が「通常の胸部X線撮影による被曝量より低い」とたびたび解説しています。この説明は、一般市民に放射線量を理解させるのには便利ですが、その一方、重大な過誤を含んでいます。

 人体へのX線の影響は照射時に限定されますが、放射性物質の場合は体内に取り込まれると、当該物質の周囲の細胞に長時間影響します。

 例えば、ヨード131は、甲状腺に特異的に取り込まれるので、のちに甲状腺がんなどの疾患を起こすことは確認されています。一方、通常のX線検査で、そのような結果が生ずることはありません。

 特に危険なのは、プルトニウムです。プルトニウムは、肺や骨に取り込まれ、一度摂取されると排出するのは極めて困難です。また半減期が長いので、摂取量によっては死に至る可能性があります。

 今回、事故原因の核燃料にはプルトニウムが含まれています。2010年9月に運転開始している<3号機>は、毒性の強いプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電です。

 したがって、放射能の影響は被曝線量のみで判断されるべきではなく、被曝の状況、放射線源、放射線の種類などにより、正確に理解されるべきです。このことは、日本人が原爆被爆の実相を解明した経験で確立した原理であります。

 今回の放射性物質漏洩の危険性を、X線検査と比較することによって、その危険性を、マスコミ報道視聴者に過小評価させるのは、重大な誤りだと考えます。

 日本の市民は賢明であり、正確な情報には冷静に対応すると、われわれは信じています。反対に、正確な危険性を理解しておれば、万が一重大な事態が発生してもパニックに陥ることなく、事前に賢明な対策を講ずるでありましょう。

 これまでのマスコミ報道に深刻な反省を求め、放射性物質による大気汚染について、正確な知識を市民に提供することを求めます。

 また、日本政府にはより正確な原発の危険性を把握し、国民に対して迅速に広報いただくよう強く要望します。


2011年3月18日

核戦争を防止し平和を求める茨城医療人の会 会長 桜井保之