★第一章:予 兆★2004.06.02

★ 憧れのスバルを運転しているマニアなオット ★


長く付き合って結婚したほうだと思う。結婚する前は“スバル”の
“ス”の字もなかった。
最初はミニカーだった。毎日のように代金引換で宅配便が届くようになった。
どれもミニカー。
初めのうちは手当たりしだい?と思われたそのミニカー達は、やがてヨーロッパのひとつの会社のものと、スバルだけに限定されていった。

ダブルインカム・ノーキッズだった頃たまに外国を旅した。 パリでは、決して観光客が降りないような地下鉄の駅で降り、“いったいここはどこ?” というような小さい町のミニカーショップ巡りにつき合わされ、ローマの裏通りの小さなおもちゃ屋のおやじと、 一台のミニカーを前に幸せそうに片言の英語同士で語り合うオットを呆れ顔で待ったこともある。

三日に一度の割で顔をあわせる宅配便のおじさんと、すっかり“ツー・カー”の仲になった頃、 私は気がついた。私の結婚した人は、“マニア”なのではないかと。
        
つづく・・・
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