「定年後の糖尿病予防について」のページ

平成24年5月号

「生涯学習塾」
 このたび、名古屋市在住の三好 勝之さんより、
「定年後の糖尿病予防について」のご投稿を頂きました。

ご自分の体験を通しましての貴重なデータに基づきます
ご報告です。

必ずや、皆様にご参考となることと思います。
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                 平成19年2月
         定年後の糖尿病予防について

                           三好勝之

 

@  血糖値が境界型になった段階で、糖尿専門医の指導を受ける

単に内科医というだけでは、糖尿病の予防指導が不十分になり勝ちだと思います。

私自身、20年前から一泊ドックを受診してきて、糖尿境界型となり、血糖異常という検査結果が出ても、ドックの担当医(内科医のこともあれば外科医のこともある)からは、私が毎日1時間程度運動しており、食事も、あまり肉食など脂濃いものは食べない、飲酒しないと話すと、「大丈夫でしょう。様子を見ていきましょう」で10年来過ごしてきたわけですから・・・

早い段階で糖尿病専門医の指導か、糖尿病教室を受講して、正しい予防知識を身につけることが大切ですね。

ただ、同室の患者であった30歳台の男性営業マンは、某大学病院で入院を断られ、

近所の内科医でも受診するようにと言われたそうです。この人は、始めて糖尿病に

罹患し、それも空腹時血糖値が300以上とひどくてインスリン注射を打つ必要が

あるレベルだったのにです。なんとか、名大病院に入院できて助かったのです。

やはり、軽度のうちでの糖尿病教室受講は、相当腹を据えて、病院側と交渉する

必要があるようです。

私の知人の冗談話では、糖尿病初期の段階では投薬治療もなくて、医者は儲からないから、あまり患者に注意しない。インスリン注射を必要としたり、合併症が出てその治療が必要なレベルにならないと、真剣に指導注意はしてくれない、と笑っていました。この人の夫人も糖尿病なのですが・・・

6.私の養生の成果

   私の僅か1カ月の養生の成果は次の通りです。

   比較的早い段階で、糖尿病教室を受講でき、自分の問題点に真面目に対処して直ぐ

に良い結果が出ました。

看護士長が、私のような軽い患者の入院は始めてと言われるくらい、他の患者は

みな、インスリン注射を必要とする人ばかりでした。

私は、看護士長に、「糖尿病になってから糖尿病教室を受講させるのでなく、糖尿

境界型になった段階で受講させるべきだ」と理屈を言っておきましたが・・・。

 

   区 分

平成17年11月

平成18年11月

平成19年2月

 境界値基準

体重

   63.5kg

     61.0kg

     57.5kg

 ――――

HbA1c

       5.7

   6.2

   5.6

5.8〜6.4未満

空腹時血糖値

   119

   130

   106

110〜126未満

食後2時間血糖値

   236

   240

   128

140〜200未満

 

7.一病息災で

  糖尿病対策も、苦しいと思っていては長続きしません。

  私の場合は、次のようなことに喜びを感じながら、糖尿病対策をしています。

  まず、食事管理ですが、当初は腹が空いて困りましたが、今はさほどの感じはありま

  せん。馴れでしょうか。以前に比べて食事のボリュームが絶対的に少ないですから、

  よく噛んで、味わって食べています。たくさん食べていたころに比べ、食物一品一品が、本当においしいと感じるようになりました。

  ちまたには、健康食品の宣伝があふれていて、それにつられて足し算の栄養学ばかり

  やっていました。自分は健康食品を食べているので健康的だと思っていたのですが、

  カロリー過多で、血糖値が上がり、血がドロドロになり、却って健康を害していた

わけですね。ということが分かり、余分な食品を買わなくなり、食費が随分軽減でき

るようになりました。(何を減らすべきか引き算の栄養学が必要)

  孫たちにも、菓子や甘い飲料など買ってばかりいたのですが、これも孫の健康上悪い

ことが分かって、制限するようになりました。菓子類のカロリーの高さは驚くばかり

です。

  といっても、美味しいものも食べることはできます。饅頭などは家内と半分にして

食べたり、半分は残して、次の食事のときに食べれるようにすればよいのです。

  旅行でホテルのバイキング料理の場合も、いろんな料理を味わえばよいのです。

  量をごく少なめにして・・・。量を少なくすることにより、従来より美味しく上品

に、いろんな種類をバランス良く食べれるようになりましたね。

  運動は食事とセットで行うということにして、面倒くさがらずにやれるよう、ポケッ

  トラジオやウオークマンで好きな音楽など聴きながら歩くようにしています。

  花や紅葉の季節になれば、デジカメを首にぶら下げて写真を撮りながら散歩するのも

  よいでしょう。高齢者仲間でおしゃべりしながら歩くのもよいことです。

  スポーツクラブも、食後の運動の一環と考え、以前のように体力を鍛えてやろうと

  無理に頑張ることは止め、1時間程度楽しんで帰るようにしました。

  糖尿病は余ほど悪くならないと自覚症状が出ないと言われますが、私の場合、後から

  考えてみると、糖尿境界型が10年来続いていたため、いろいろな体調の不具合が、

それが原因で出ていたのだな、と思い当たります。

  例えば、のどの渇き、手足のしびれ感、頻尿、勃起障害、下痢・便秘、腹部膨満感

  など。多くの症状は歳のせいだと思っていましたが、これらがみな解消してきたので、気分爽快です。

  朝6時起床、8時朝食、13時昼食、18時30分夕食、20時30分就寝と規則正しい

  生活に戻り、毎日に充実感があります。

  血糖値が多少とも高くなったことのある方や、メタボリツク症候群の方は、是非

  試してみてください。

  糖尿病は自覚症状がないからといって、対策を放置していると、将来合併症という

  怖い病気が待ち受けています。歳取ってから、蛇の生殺しのような目に合うことに

  なります。家族など周辺の人たちにも迷惑をかけることになり、悲惨な闘病生活を

  送ることになりかねません。自分の身は自分で守る、糖尿病は自己管理の徹底で

  健康生活を取り戻せる病気なのです。 

  最後になりましたが、私が糖尿病教室入院中、大変親切にご指導いただいた

  名古屋大学医学部附属病院 糖尿内科 日下部美帆医師、松浦恵子看護主任、

  その他多くの看護士の方々に厚くお礼申し上げます。  

                                  以 上


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