セキセイインコにとって、快適な環境とは
■カゴが広いこと
タテ・ヨコ・高さとも45cm四方くらいの金網カゴに止まり木(2本程度・木製)をいれます。
専用巣箱は繁殖時のみ必要です。
■清潔であること
特に梅雨から夏にかけてはカゴやエサに虫やカビ・ダニが発生しやすいので、こまめに掃除をし、止まり木やフンきり、受け皿を熱湯消毒しましょう。
■温度・温度を適正にすること
一般に気温20〜22度、湿度60%位に保つことが大切です。気温10度以下になると動きが鈍り、4度以下になると死亡することもあります。冬場は、人がいる時間だけ暖房をつけている部屋に置くことには注意が必要です。また、夏場に締めきった部屋では、熱中症の危険も高まるので、風通しの良い場所を選んでください。
■日光が当たること
健康を維持するために、1日2時間程度の日光浴が必要です。この時、カゴの一部に影が出来るように工夫しましょう。暑くなった時の逃げ場になります。直射日光のあたる場所や高温になる場所へのカゴの設置は避けてください。人工照明の当たる場所で飼われていると季節感がなくなり、冬でも換羽期に入り羽根が抜けたりします。なるべく日照時間に合わせて、日が暮れたらカゴに光が入らないよう布などをかけてください。
■静かであること
■台所のそばにカゴを置かないこと
鳥は化学物質に非常に敏感です。特にテフロン加工したフライパンで調理をすると、テフロンが気化し、鳥がそれを吸引すると命にかかわることもあります。様々な化学物質が気体となりやすい場所にはカゴを置かないことです。
毎日のお世話と食事
■ 毎日
カラ付のものは吹いてカラを飛ばしてあげましょう。
■水・青菜
水は毎日新鮮なものと交換しましょう。青菜も萎れたら交換です。
■食事
基本配合 ヒエ:アワ:キビ=7:2:1これら基本配合に加えて、以下のものを食べます。
- ヒエ…ほとんどの鳥が好んで食べます。栄養のバランスが良いです。
- アワ…十姉妹や文鳥は、これのみでも飼育可能です。消化はあまりよくありません。
- キビ…ヒエ、アワよりたんぱく質を多く含み、栄養価が高いです。
- カナリヤシード・ナタネ…炭水化物・脂肪分が豊富です。線維も多いです。
- 麻の実・ヒマワリの種…中型〜大型インコが好みます。脂肪分が多いです。
- 菜…ビタミンを補給し、消化を助けます。白菜、小松菜、かぶの葉、大根菜、キャベツ、ハコベなど。必ずよく洗ってから与えてください。
- ボレー粉・塩土…骨や卵をつくるうえで必要なカルシウム、ミネラルを補給します。週に1〜2回は補給しましょう。
※産卵期、子育て期、冬の寒い時期などにはアワ玉や、カナリアシードなど脂肪分を多く含む各種専用シードを与えましょう。
ヒナから育てて手乗りにしましょう
■巣箱
わら製のふご(ふんごや)または飼育ケースや小さい箱
※ ふごは保温性・吸湿性に優れているので、羽毛が生えそろっていないヒナを飼うには最適です。底に切りワラやティッシュを敷いて使用します。 布を敷くと糸が脚や頸に巻きついたりする恐れがあり、危険です。
※ 飼育ケースなどプラスチック製のもので飼う場合には、小鳥が足を滑らせないよう底に新聞紙を敷き、その上に切りワラやティッシュを厚めに入れ、フンで汚れたら取り替えます。
■差し餌
粟卵に熱湯を加えて、小鳥の体温(42度ほど)にまで冷ました後、栄養剤やボレー粉、青菜代用飼料を加えてつくります。 手のひらにインコを乗せ、差し餌の水分をよく切って、スプーンでくちばしを軽くこすってやるようにすると、自分ですくいとって食べます。差し餌の温度が下がってくると食べにくいので、再度温め直します。温めた差し餌は腐りやすいので、一度使って残ったものは処分しましょう。差し餌を与えているときは、水は与えないでください。
早朝から夕方7時頃までの間に差し餌を与えてください。差し餌を与える時間は、何時間おきと決めないで、『そのう』が空になったら、です。『そのう』に差し餌が残っている状態で次の差し餌を与えると『そのう』内で腐ってしまい、病気のもとです。また、空腹の時間を多少つくってあげることで、自分で食物を探す意欲が生まれ、のちに、上手に成鳥の食事に切り替えることが出来るようになります。その日最後の給餌は十分に量を与え、夜は早めに寝かせます。
■スケジュール
差し餌を与えだして2週間もすると、そろそろ羽根がそろいはじめて、バタバタと羽根を動かすようになってきます。昼間は鳥カゴに移して運動させましょう。このとき、カゴの底の網ははずし、ワラやオガクズを敷き詰め、止まり木は一番低い位置につけます。小鳥は体の大きさに比べて足が細いので、この時期に十分 運動させ、丈夫な足にすることが大切です。配合飼料を床に撒いたり、浅い容器に入れて置いておくと、徐々に自分で食べ始めます。食べ具合を観察しながら差し餌の回数を減らしてゆきます。生後1ヶ月半くらいで、自分で食べる量が増えてくれば、皮付きの配合飼料=成鳥の食事を与えるようにします。
その他に、カルシウム源としてボレー粉、ミネラル源として塩土、ビタミン源として青菜を与えます。羽毛がほぼ生え揃ったら、手のひらに乗せて食事を与えます。飛べるようになったら肩やひざの上に止まらせたり、名前を呼びかけながら軽く手で触れるなどして、接触の機会を増やします。 一部のインコは、おしゃべりを覚えるのもいます。食事を与えるときや外に出して遊んであげるときに、名前を繰り返して呼び、教えると良いでしょう。一つの言葉を覚えるまで繰り返して教えます。
※食欲がなくなったり、元気がなくなったりしたら、まず温めてすぐに病院へ連れて行きましょう。
※ヒナ鳥の場合には、オス・メスの見分けは難しいものですが、セキセイインコの成鳥で鼻の部分がブルーもしくは一面にピンク色をしているのがオスで、白または茶色をしているのがメスです。
※小鳥をカゴから出すときは、逃げ出さないように部屋の窓を閉め、ストーブや扇風機、鏡やガラスなども周囲におかないようにします。
文責:フクナガ動物病院

