プロフィール

 エルネスト・ボルゴノボは1973年12月18日ブエノスアイレスに生まれた。幼少よりタンゴに親しんでいた彼は24歳で本格的にタンゴを志し、タンゴによって変貌を遂げたその人生は、もはや踊ることなしには始まらない。

 タンゴを始めた頃の彼は一日に3クラスのレッスンを受け、自主練習をし、ダンスサロン(ミロンガ)へも連日通いつめた。様々なタンゴ学校を踏破した彼は、中でも際立っていたガブリエル&ナタリア、オラシオ&モーラ、ミンゴ&エステル、ダミアン&ナンシーらの下で研鑚を重ねる。しかしそこで彼は独自のスタイル、即ちあらゆる芸術家において最も重要である独自性を確立し始めることになる。

 こうして彼は学校のみならず様々な場においてタンゴを学んだ後、他のダンサーやマエストロとは異なるそのスタイルをより深め、分析することで、独自の指導理論の確立に精魂を傾け始める。彼はタンゴ指導におけるその経験の集積を次世代へ伝えるという新たな視座を切り開き始めたのである。

 その後数年間、アルゼンチンの各所にてダンス指導やデモンストレーション、ショーなどで活躍していた彼は2001年、日本に招聘される。現在は日本を拠点に活動している。

 エルネストは新世代におけるダンサーらの中でも卓越した価値を有し、独自のスタイルと優雅さを備えながらも、古きミロンゲーロらの感性、つまり音楽的解釈の重要性、パートナーとのコミュニケーション、他のカップルとのダンス空間の共有などにも忠実である。

 エルネストの半生、そして彼のタンゴについてのドキュメンタリー映画が2002年3月にブエノスアイレスで撮影された。本映画はブエノスアイレス、ベルギーにて上映された。カンヌ映画祭でも高い評価を得ている。