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Compilations&Others  Column


                    

World Gone Wrong

World Gone Wrong

【Released:1993.10.26】

デビュー30周年を祝うコンサートの余韻が冷めぬ中、39枚目となる本アルバムが発表された。「奇妙な世界に」という邦題がつけられているが、またしても全曲ディランのギター弾き語りによるもの。すべてトラディショナル・ソングでディランのオリジナル曲はまたしても聴くことができなかった。久しぶりにディラン自身によるライナー・ノートが添えられており、グッド・アメリカン・ミュージックの伝承に徹するのもいいが、ディランの新曲が聴けないのは寂しい。せめてもの救いはディランのギターを堪能できるくらいだ。

1.World Gone Wrong

1曲目はミシシッピ・シークスという黒人ストリングス・バンドのカバー。ギターがいい味を出している。

2.Love Henry

この曲はトム・ペイリーという人のバラッド。ディランが久々に丁寧に歌っている。

3.Ragged&Dirty

この曲はウィリー・ブラウンのカバー。ディランのギター・ワークがすばらしい曲。

4.Blood In My Eyes

この曲もミシシッピ・シークスの曲。間奏のなんともいえないギターが聴き所。

5.Broken Down Engine

この曲はブラインド・ウィリー・マクテルの曲。ディランのボーカルもかなりいいが、なんといってもギターが最高。とかく下手くそといわれがちなディランのギターだが、これだけのテクニックがあるというところを聴いてもらいたい曲。

6.Delia

この曲はイギリスのトラディショナルだそうだ。手馴れたギターの弾き方がいい。

7.Stack A Lee

唯一ディランのハーモニカが聴ける曲。初期のディランを髣髴とさせる演奏。

8.Two Soldiers

ジェリー・ガルシアに教えられたという曲。シンプルなアレンジがいい。

9.Jack-A-Roe

この曲もトム・ペイリーが歌っていたという曲。久々にマイナー調の曲。淡々と歌われている。

10.Lone Pigrim

ドック・ワトソンのレコードで聴いたという曲。ディランのアメリカン・ミュージックへの造詣の深さが何気なくわかるような気がする選曲。きわめて丁寧に歌っている。

【執筆:2001.1.4】


The 30th Anniversary Concert Celebration Bob Dylan's Greatest Hits Volume 3