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Compilations&Others  Column


                    

Under The Red Sky

Under The Red Sky

【Released:1990.9.11】

久しぶりの快心作であった《Oh Mercy》から1年、1990年代最初のアルバムとなった本作は通算35枚目のアルバムである。久しぶりにジャケットにはディランが写っていた。余談だが、お世辞にもセンスのいい格好とはいえない。問題の内容だが、アルバム・プロデュースはドン&デヴィット・ウォズの兄弟。バック・ミュージシャンは極めて多彩だが、あえてエルトン・ジョンとジョージ・ハリソンの2人を挙げておこう。収録された10曲だが、個人的な感覚としては前作に比べると正直言ってインパクトに欠けている。それでもディランがコンスタントにオリジナル曲を発表してくれたことに感謝したい。

1.Wiggle Wiggle

かなりハードな仕上がりの1曲目。しかし、ディランの歌うとおり、くねくねしてしまうような曲。

2.Under The Red Sky

メロディアスなディランが聴かれる。バックは豪華で、ジョージ・ハリスンが独特のスライド・ギターを弾いているほか、アル・クーパーがキーボードを弾いている。 

3.Unbelievable

イントロはいかにもワディ・ワクテルという感じのギター。この曲でもアル・クーパーキーボードを弾いている。ディランのハーモニカも聴ける。曲自体はありきたりだが、演奏はシャープでなかなかいい。

4.Born In The Time

ディランにしては相当メロディアスな曲。美声のシンガーが歌うとピッタリという感じだが、ディランのうめくようなボーカルもなかなか味がある。デビット・クロスビーのコーラスもうれしい。なんといってもディランが初めてアコーディオンを弾いている。切ないバラードに仕上がっている。 

5.T.V. Talkin' Song

現代版のトーキング・ソング?遊びのないタイトなバッキングは少しつらい気がする。 

6.10,000 Men

リサーハル風のイントロで始まる。ディランがピアノを弾いているだけで、演奏全体がラフに聴こえてしまうところがすごい。 

7.2 X 2

注目すべきはエルトン・ジョンがいかにもという感じのキーボードを弾いていることだろう。リズミカルでいい曲だ。ここでもデビット・クロスビーがいい感じのコーラスをつけている。 

8.God Knows

ディランがピアノを弾いている。タイトルどおり神様は知っているという内容の詩で、このアルバムの中では一番わかりやすい歌だ。

9.Handy Dandy

ポップでリズミカルな曲だが、いかにもディランらしい曲。ディランがピアノを乱打している。それに呼応するかのようにアル・クーパーもオルガンを弾きまくっている。

10.Cat's In The Well

この曲でもディランがピアノを弾いているがよく聴き取れない。意味深な内容の詩だが、うまく理解できない。

執筆:2000.9.18


Oh Mercy The Bootleg Series Vol.1-3