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Nashville Skyline

Nashville Skyline

【Released:1969.4.9】

ギター片手に笑いかけるジャケット写真のディランは、このアルバムの内容を予告するかのようだ。ディランにとっては10枚目となるこのアルバムは前作と同様ナッシュビルでレコーディングされたが、そのサウンドはさらにカントリー・ミュージックへの傾倒を鮮明にしていた。初めて聴いたときにはまるで別人かと思うほど声の質そのものまでが変化していた。賛否両論のあるアルバムではあるが、ディランのメロディー・センスは大したものであり、気楽に聴くには最適なアルバムである。

1.Girl From The North Country

第2作目のアルバム《The Freewheelin'Bob Dylan》に収録されていた曲のセルフ・カバー。ここではジョニー・キャッシュとデュエットしている。キャッシュの渋すぎる声に対して、ディランの澄み切った声が対照的。2人それぞれが自分の歌い方を一歩も譲らずにやり取りする場面はいかにも大物同士の対決といったところ。

2.Nashville Skyline Rag

ディラン初のインストルメンタル曲。このアルバム・セッションの参加ミュージシャンがそれぞれのパートで腕を競い合っている。ディラン自身もこのアルバムで唯一ハーモニカを吹いている。 

3.To Be Along With Me

軽くてポップな曲。演奏がややラフな感じがする。

4.I Threw It All Away

メロディアスで隠れた名曲。丁寧な歌いぶりがよい。

5.Peggy Day

どこかで聴いたことのあるような曲。いちばん最後のフレーズがディランらしくなくて最高。

6.Lay Lady Lay

このアルバムの中では最もポピュラーな曲。もともとは映画「イージー・ライダー」の主題歌になるはずだった曲だそうだが、残念ながら期限に間に合わずボツになった。シングル・カットされた曲だが、いかにもヒットしそうなポップなメロディーである。

7.One More Night

あまりにも甘い感じのディランのボーカルがたまらない気がする。ディラン自身も楽しんで歌っているような気がする。

8.Tell Me That It Isn't True

かなりメロディアスでディランのポップ・センスがあふれている。

9.Country Pie

まるで埋草のような小作品だが、これまたメロディアスでポップな歌曲である。

10.Tonight I'll Be Staying Here With You

アルバム最後を飾るのもやはりメロディアスな曲。この曲はたしかティナ・ターナーがカバーしていたような気がする。オリジナルのディランはかなり甘く切ないボーカルだが、ティナのカバーはかなりワイルドに迫っていた記憶がある。

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