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Compilations&Others  Column


Love Sick〜Dylan Alive!Vol.1

Love Sick

【Released:1999.1.20】

 日本のソニー・レコーズが発売した2枚組CD。もともとはヨーロッパでCDシングルとして2枚に分割されて発売されたものをパッケージしたもの。

【CD 1】
1.Love Sick(Album version)
 この曲は1997年のアルバム
Time Out Of My Mind収録のバージョン。

2.Can't Wait(Live Version)
 オリジナルは1997年のアルバムTime Out Of My Mind》に収録。これは1997年12月20日、ロサンゼルスのエル・レイ・シアターでのライヴ・バージョン。オリジナルに比べるとかなりアップ・テンポな演奏となっている。ライブとしては悪くない演奏だと思うが、オリジナルの演奏が完成されているだけにやや荒っぽい感じは否めない。

3.Roving Gambler(Live Version)
 この曲も1997年12月17日のエル・レイ・シアターでのライヴ・バージョン。ディランのオリジナルではなく、トラディショナル・ナンバー。最近のライブでは頻繁に取り上げられている曲のひとつで、2001年の日本公演でもオープニング・ナンバーとしてしばしば歌われた。日本公演ではよりアップ・テンポに歌われており、このバージョンよりぜんぜん良かったと思う。

4.Blind Willie Mctell(Live Version)
 この曲のオリジナルは1991年に発表されたアルバム《The Bootleg Series Vol.1-3》に収録されている。これは1997年8月17日、ニューヨークのジョーンズビーチ・シアターでのライヴ・バージョン。もともとは1983年のアルバム《Infidels》のセッションでレコーディングされていたが、その時のバージョンはいまだ正式にはリリースされていない。公式に聴くことのできる《The Bootleg Series》のバージョンはディランのピアノとマーク・ノップラーのギターだけで演奏されていたが、ここではバンドによる演奏となっているため、深みはない。演奏自体は悪くないが、できればピアノで弾き語りしてほしい曲だ。

【CD 2】
1.Love Sick(Live“Grammy”version)
 これは、1998年2月25日、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールにおけるグラミー賞授賞式でのライブ・バージョン。ディランは最優秀アルバム賞をはじめグラミー3部門を受賞した。授賞式の模様は全世界にテレビ中継され、僕も生中継を見ていた。ディランの演奏中に上半身裸の男が乱入してダンス・パフォーマンスを行うといったハプニングがあったが、ディランはまったく動じないで演奏に集中していた。
 この曲のオリジナルは1997年のアルバム
Time Out Of My Mind》に収録されている。オリジナルがきわめて完成度の高い演奏だけにライヴではどうなることかとやや不安もあったが、実にすばらしい演奏を聴かせている。やっぱりディランは最高のライヴ・パフォーマーだとつくづく思う。間奏で聴けるディランのリード・ギターもかなりかっこいい。

2.Cold Irons Bound(Live version)
 この曲もオリジナルは1997年のアルバム《Time Out Of My Mind》に収録されている。これは1997年12月16日のエル・レイ・シアターでのライヴ・バージョン。イントロをはじめとして基本的にはオリジナルに忠実なアレンジとなっているが、ややアップ・テンポでワイルドな演奏となっている。

3.Cocaine Blues(Live version)
 この曲はディランのオリジナルではなく、初期によく取り上げていたトラディショナル・ナンバー。これは1997年12月16日のエル・レイ・シアターでのライヴ・バージョン。アコースティック・セットでこなれた演奏を聴かせてくれる。

4.Born In Time(Live version)
 この曲のオリジナルは1990年に発表されたアルバム《Under The Red Sky》に収録されている。これは1998年2月1日、ニューアークのニュージャージー・パフォーミング・アーツ・センター・プルデンシャルホールでのライヴ・バージョン。もともとディランにしてはかなりメロディアスな曲だが、このバージョンも丁寧なボーカルで、かなり完成度の高い演奏を聴かせてくれる。

執筆:2001.11.10