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The Bootleg Series Vol.4

Bob Dylan Live 1966

The "Royal Albert Hall" Concert

The Bootleg Series Vol.4:Bob Dylan Live 1966:The "Royal Albert Hall" Concert

【Released:1998.10.13】

32年の歳月を経てようやく正式に発表された伝説のライブ・アルバム。これまで音質の悪いブートレッグでしか聴けなかったが、手際よく処理された良好な音質であのライブを追体験できるのは感動ものだ。タイトルには、ロイヤル・アルバート・ホールのコンサートとあるが、これはブーとレッグを皮肉ったもので、実際には1966年5月17日マンチェスターでの演奏を収録したものだ。前半はディランのアコースティック・ギターによる弾き語り、後半はホークス(のちのザ・バンド)を従えてのロック演奏となっている。ディランのボーカルはドラッグの影響を受けている感じがするが、いずれにしても芸術的な歌い方を堪能できる。

1.She Belongs To Me

かなりアップ・テンポにアレンジされている。ディランの語尾を強調した絶妙なボーカルが最高。間奏ではこれまた絶妙なハーモニカが聴ける。

2.Fourth Time Around

ギターのチューニングをいじっている。意外とオリジナルに忠実なアレンジだが、ボーカルはかなり崩している。ハードなスケジュールのせいもあったのだろうが、ハスキーなディランのボーカルがいい味を出している。

3.Visions Of Johanna

この曲はアルバム《Biograph》で別バージョンのライブをすでに聴いているが、その時々で微妙に違ったニュアンスで聴けるのがディランならではというもの。このバージョンも相当いい。

4.It's All Over Now,Baby Blue

この曲はすでに《Biograph》に収録されたものと同じバージョン。

5.Desolation Row

イントロで咳き込むディラン。かなりアップ・テンポにアレンジされている。ハーモニカがすばらしい。

6.Just Like A Woman

ギター1本でここまで聴かせるのはすごい。ディランのボーカルのニュアンスが最高。ここでもすばらしいハーモニカを聴かせてくれる。

7.Mr.Tambourine Man

この曲もアップ・テンポに聴こえるが、ボーカルにはなんともいえない粘っこさがある。この曲もハーモニカがいい。

8.Tell Me,Momma

この曲から後半のセットに突入。バンドが加わってすごい喧騒に包まれながら歌っている。この曲はブートレッグではおなじみだったがどのアルバムにも収録されていない。

9.I Don't Believe You(She Acts Like We Never Have Met)

この曲もアルバム《Biograph》で別バージョンを聴くことができる。ディランのボーカルとハーモニカが最高の曲。

10.Baby,Let Me Follow You Down

ディランは昔から曲をリ・アレンジして再生させるのがうまい。この曲のオリジナルはデビュー・アルバムに収録されているが、見事なロック・バージョンに仕立て直されている。

11.Just Like Tom Thumb's Blues

この曲は日本とオーストラリアだけで発売された《Masterpieces》で別バージョンを聴くことができる。こちらの法が若干テンポが早い気がする。いずれにしても粘っこいディランのボーカルが最高。

12.Leopard-Skin Pill-Box Hat

この曲はかなりオリジナルに近い感じで歌われている。ただそれだけ。

13.One Too Many Mornings

この曲もブートレッグでは聴いていたが、見事なアレンジである。オリジナルとはまったく別の曲に仕上がっているが、再生された曲の典型例だろう。好き嫌いはあるかもしれないが、このディランのボーカルは最高である。

14.Ballad Of A thin Man

この曲はディランがピアノを弾きながら歌っている。なんとなく鬼気迫るボーカルは聴き応えがる。

15.Like A Rolling Stone

この曲の始まる前に有名な聴衆とのやり取りがある。「ユダ」と叫ぶ聴衆に対して「あんたは嘘つきだ」と返すディラン。このやり取りを聴くだけで、いかにこのツアーが緊張感の漂う中で敢行されたものかがわかる。曲はかなりスロー・テンポだが、ディランは思いっきり憎悪を剥き出しにして歌っている。

執筆:2001.1.5


Time Out Of My Mind Love And Theft