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Compilations&Others  Column


#4 2001年3月4日 東京国際フォーラム

東京国際フォーラムの2日目。今日の座席は前から17列目、しかもほぼ真正面の席だった。これまでで最もディランに接近した席である。

気に掛かったのは今日の客の入り。定刻が近づき開演を知らせるアナウンスがあったが、1階席の後方は丸々10列分くらい空席ではないか。結局、定刻を5分位過ぎたところで客席の照明が消されステージは始まった。演奏曲目は後述のとおり。

オープニングは〈Duncan And Brady〉。今回のツアーですっかり僕にもおなじみとなった曲である。今日はどんな曲が登場するのかと期待していたが、期待どおり前半のセットがかなり入れ替わっていた。結局、初出は2、4、5、6、7、8、10、11の8曲もあった。これだからディランのステージは毎回見逃せないのだ。

今日特筆すべきなのは、いずれも初出の曲の出来のよさだろう。

心をこめて歌われた2、タイトにアレンジされた4、ディランの歌のうまさにあらためて感心させられた5、原曲のフレーズは残っているものの、かなりハードにアレンジされた6、そして軽快なフォーク・ロックでエンディングのハーモニカまで心地よく聴かせてくれた7、さらには意外な感じのした8、おなじみのナンバーで懐かしさの込み上げる10、極めつけはイントロからかなり複雑で、かつ、最も激しい感じがした11。

ディランは今日も例のスーツ。他のメンバーは赤いスーツで決めていた。今日は席が前のほうだったので、ディランの表情に注意しながら聴き入ってしまった。余計なことだが、ディランの派手な靴、よく見たらブーツのようだ。そしてディランの顔は真っ白かった。化粧のせいではなく指の先まで、驚くほど白かった。そしてリード・ギターを弾くときの足のくねりも今日はよかった。

ディランのライブはもちろん日本でしか行ったことがないが、今日のステージを見て、あらためて今さらながらパフォーマーとしての完成度の高さを確認した気がする。つまらない演出なしに、ただただ歌い、ギターを弾くことに集中している姿は感動以外の何物も与えない。

今回の来日公演にはハプニングはありえないのだろうか。これまでアンコールでは若干の曲の入れ替えはあるものの、ほぼ一定のパターンが固まっており、ラストは必ず〈Blowin' In The Wind〉ということになるのだろうか。

今週、ディランは西に旅に出る。僕がこの次にディランを聴くのは最終公演の武道館。ちょうど10日後である。この間にディランの気が変わってさらに新しい曲が登場することを期待する。

(2001年3月4日、東京国際フォーラムのセット・リスト)

1.Duncan And Brady
2.Song To Woody
3.Desolation Row
4.Absolutely Sweet Marie
5.Can't Wait
6.Seeing The Real You At Last
7.Visions Of Johanna
8.Jhon Brown
9.Don't Think Twice It's All Right
10.Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again
11..Cold Irons Bound
12.Leopard-Skin Pill-Box Hat
(アンコール)
13.Love Sick
14.Like A Rolling Stone
15.If Dogs Run Free
16.All Along The Watchtower
17.Forever Young
18.Highway 61 Revisited
19.Blowin' In The Wind

【執筆:2001年3月4日】