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Compilations&Others  Column


                    

The 30th Anniversary Concert Celebration

The 30th Anniversary Concert Celebration

【Released:1993.8.23】

1992年10月16日、ディランの30周年を祝うコンサートがニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催された。この日のために数多くのミュージシャンが駆けつけたが、誰もがディラン本人よりもこの日のコンサートを喜んでいる様子が印象的であった。この日のコンサートは現地から生中継され、日本でもNHKが放映した。シニード・オコナーのハプニングもあったが、このアルバムにはコンサートのハイライト部分が収録されている。

1.Like A Rolling Stone

1曲目は、ジョン・メレンキャンプが歌うディランの代表曲。アレンジはオリジナルを彷彿とさせるものだが、メレンキャンプのボーカルは正直言って今ひとつ。オープニングということで少し力が入りすぎていた感じがする。アル・クーパーのオルガンと女性のボーカルが一際目立っている。

2.Leopard-Skin Pill-Box Hat

続いてメレンキャンプの曲。60年代の傑作アルバム《Blonde On Blonde》からの選曲。かなりブルージーに決めてはいるが、やはりボーカルが今ひとつ。張り切りすぎ。

3.Introduction By Kris Kristofferson

ディランの古くからの友人であるクリス・クリストファースンのイントロ・スピーチ。

4.Blowin' In The Wind

いかにもスティービー・ワンダーらしい始まり方。ディランのオリジナルとは似ても似つかないが、誰が歌ってもこの曲が名曲であることに変わりはない。

5.Foot Of Pride

ルー・リードは意外な選曲をしたと思ったが、いかにもといった感じ。限りなくクールを装いながら厚いボーカルを聴かせている。残念なのはルーがこの曲の歌詞をあまり覚えていないらしいことだ。

6.Masters Of War

パール・ジャムのエディ・ヴェダーとマイク・マクレディーの2人によるアコースティックな演奏。シンプルさに新鮮さが感じられる。

7.The Times They Are A-Changin'

トレイシー・チャップマンはアコースティック・ギターの弾き語りで登場した。ディランとはアプローチの仕方がまったく違うが、丁寧な歌いぶりに好感が持てる。

8.It Ain't Me,Babe

ディランの旧友であるジョニー・キャッシュとジューン・カーターのデュエット。なんともうれしい演奏だ。できればディランとのデュエットでやってほしかった気もするが・・・。

9.What Was It You Wanted

ウイリー・ネルソンは比較的あたらいい曲を取り上げた。泥臭さは相変わらずだが、この曲の歌い方はあまり感心しない。

10.I'll Be Your Baby Tonight

クリス・クリストファースンもどちらかというと泥臭い歌い方が似合う。

11.Highway 61 Revisited

ジョニー・ウインターがすばらしいギター・プレイを聴かせている。なかなか熱の入った好演奏。

12.Seven Days

ロン・ウッドも渋い選曲をしたが、かつてカバーしたなじみの曲と言うことだろう。

13.Just Like A Woman

リッチー・へイヴンスもディランの曲を数多くカバーしている。これはディランのオリジナルとはかなり異なるメロディーに歌い直されているが、なぜか納得できる。

14.When The Ship Comes In

この曲を歌うクランシー・ブラザーズもディランとは古くからかかわりのあるグループだ。アイリッシュ・フォークの流れに乗せて高らかと歌われる名曲である。

15.You Ain't Goin' Nowhere

ショーン・コルヴィン、チェイピン・カーペンター、ロザンヌ・キャッシュの3人の女性シンガーたちも渋い選曲をした。それぞれが順番に楽しそうに歌っている。

16.Just Like Tom Thumb's Blues

ニール・ヤングの登場。個性的だがオリジナルにかなり忠実なボーカル。

17.All Along The Watchtower

ヤングの2曲目はかなりハードな演奏。ジミ・ヘンドリックスであまりにも有名な演奏だが、負けじとリード・ギターを弾きまくっている。

18.I Shall Be Released

クリッシー・ハインドは無難な選曲をしたが、歌いなれた感じで気持ちよく歌っている。

19.Don't Think Twice,It's All Right

エリック・クラプトンのギターはいまさらコメントしないが、このブルージーなアレンジはいけてる。何度も言うが、やはりディランのオリジナルのメロディーの美しさと柔軟性が歌い継がれている。

20.Emotionally Yours

オー・ジェイズもカバー曲を取り上げたが、ゴスペル・コーラスをからめて感動的な曲に仕上がっている。

21.When I Paint My Masterpiece

ディランとは切っても切れない関係のザ・バンドだが、かつてのオリジナル・メンバーでの演奏は永遠に不可能となってしまったのは残念だ。この曲はかつてのオリジナル・メンバーでカバーした曲。レボン・ヘルムの声だけが懐かしさを感じさせる。

22.Absolutely Sweet Marie

ジョージ・ハリスンもディランのために登場した。ボーカルは言うまでもなくへたくそだが、ディランへの親愛の情は伝わってくる。

23.License To Kill

ザ・バンドと並んでディランとの見事な競演振りを発揮したハートブレイカーズ。トム・ぺティーにとってディランの歌はどんな感じなのだろうか。

24.Rainy Day Woman#12&35

ハートブレイカーズの2曲目は、おなじみの曲。あまりにもストレートな演奏でややつらい感じがする。

25.Mr.Tambourine Man

元バーズのロジャー・マッギンはあまりにも当然の選曲をしたが、これしかないだろう。

26.It's Alright,Ma(I'm Only Bleeding)

ようやくディラン本人の登場。アコースティック・ギター1本で登場。この際、演奏はどうでもよい。華やかなゲストの面々のトリとしていかにも居心地の悪そうな態度がディランらしい。

27.My Back Pages

ロジャー・マッギンの12弦ギターのイントロ始まったのは、いかにもこの舞台にふさわしい曲。ロジャー・マッギン、トム・ペティ、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、ディラン、ジョージ・ハリスンの順に歌い継がれていく。

28.Knockin' On Heaven's Door

ゲスト・ミュージシャン全員で歌われたのはディランのスタンダードともいえる曲。いきなりずっこけるようなディランのボーカルで始まったが、フィナーレを飾る場面には象徴的な曲となっている。

29.Girl Of North Country

アンコールでディランは再びアコースティック・ギター1本で登場した。

執筆:2001.1.1


Good As I Been To You World Gone Wrong